嘘をつく子どもたち
みなさんは嘘をつくことありますか?
人間なら誰でも経験ありますよね~
学校で仕事していたら、生徒指導案件で必ず嘘をつく子達と出会います。
そうなったとき、どんな反応をするでしょうか。
よくあるのは、「やってない」「知らない」の一点張り。
やられたと言っている子がいるのに、です。
さぁ、どうしましょう。
嘘をつく子たちが、嘘をつく瞬間というのは、なんとなく分かります。
これは、出会ってきた子たちのとの関わりや、自分自身が嘘をついた経験があるからでしょうね。笑
嘘をつくときの仕草があるんじゃないかと思うくらい、心が透けて見えるようなときもあります。まぁでもこれも思い込みなのでしょう。笑
先生たちは、子どもと話をしている様子で、嘘かどうか判断したり、話の整合性が取れないところを見つけて真実を解明しようとします。
もちろん被害者のために。
そして、残念ながらよくあるのは、「やっていない」「知らない」と言っているのにもかかわらず、「そんなことあるか!」「被害者がおるんやから!」と決めつけてしまうことです。
こういった場合、怖いから話す。もしくは頑なに口を閉じる。などの反応をすることが多いです。
「お家の人と話をしようか。」とその子がやっていると暗に決めつけて脅しのような話をすることもあります。そういう時には、今までだんまりだったのに「いやだ!」と頑なに反抗することもあります。
私も経験があります。
前任校でしたが、どうにかして真実を解明しようと必死になって、そのような話をしてしまったことがあります。
先生も必死です。被害者のためにも、今後のためにも、クラスのためにも。
ただ、ここで考えなければなりません。
なぜ子どもたちは嘘をつくのかを。
物事には必ず原因があります。
嘘をつく理由はあるのです。
その子にとって、嘘をつくことは、脳の無意識領域で最善だと思っている行動です。(最下部記事参照)
生き残るために最善の策を講じています。
そうならざる経験をしてきた、ということです。
正直に告白して、よかった経験がないのです。
結局怒られる。叱りつけられる。
大人の私達も分かりますよね。ものすごいストレスです。
当たり前ですよ。そりゃ嘘つきますよ。生きるために。
そんな状態の時に、やったと決めつけて叱りつけるとどうなるか。
さらにその行動は強化されます。
大人に対して心を開かなくなるでしょう。
話も聞いてくれず、信じてもくれない大人を、誰が信用しましょうか。
私達も同じですよね。
話も聞かずに、何でも自分のミスだと決めつけてくる上司を信頼できますか。
私はできません。不満しかありません。
それを繰り返していると、信頼関係はどんどん悪化していきます。
どんどん話は入っていかなくなります。
暖簾に腕押し状態になります。
次第に、「子どもの乱(※)」が起きる可能性もあります。
私たちは、嘘をついているかどうかは、なんとなく予想できます。
それでもまず最初に、話を聴き、「そうなんだね。やってないんだね。あなたの言葉を今信じるよ。」と言ってあげなければ、子どもは話すらしてくれなくなります。
その後、それが嘘だとわかったとしても、
「そうか。嘘をついていたのか・・・そういうこともある。気持ちは分かる。ただ、先生はあなたを信じていた。これからも信じたい。だから、これからは正直に言ってくれると嬉しい。でないと、あなたを信じることができなってしまうから。あなたを信じられなくなるのは、先生は悲しい。」
と言ってあげるべきではないでしょうか。
こういった場面での言葉は、関係性の土台となります。
子どもから信頼され、「あの人になら話せる。」と思われる人は、おそらくその子の話を信じることができる人ではないでしょうか。
信じるから、信じてもらえる。
信じてくれない人を、信じたくない。
結局、鏡なのです。
そう思っていたら、嘘をつく子達に対して、どう関わっていくかは変わってくるでしょう。
嘘をつく子達を一度は認めて、そこから冷静に話をしませんか。
もし、自分の子どもがそうなら、何がそうさせているのか考えなければなりません。
言葉も、行動も、与えたものが返ってきます。
さぁ、私たち教える立場の者たちは、子ども達に何を与えられるでしょうか。
私はいつも考えています。
皆さんも、ぜひ考えてみてくださいね♪
諸々の事情で、「そんなことできるかぁ!うちのはそんなレベルのうそつきじゃない!」とか「嘘をついたらダメって分からせないと!」って思われた方もいらっしゃると思います。お気持ちよくわかります。
ただ、この記事で、自分はどうだろ?と振り返られる機会を持っていただけたら幸いです。
叱ることは私達大人にとっても大きなストレスです。
子どもと信頼関係を作って、ノンストレスになりませんか(^^)
皆さんの幸せを心から願っています!
ニキチャコでした~♪
※「子どもの乱」とは、いわゆる学級崩壊のことです。
学級崩壊という負のイメージの言葉が好きではないので可愛らしく子ども の乱としました。