母が認知症【6】笑っちゃえ
新年があけました。認知症があっても、母はよく食べよく呑み良く眠り、面白いことにはゲラゲラ笑うし、近所の急坂もわりとスイスイ登ります。3秒前の記憶の保持はできなく、だんだん生活の中の段取りがおぼつかなくなってきてはいます。今年もできるだけ笑いの多い年にしたいと思います。
娘の私を、妹と勘違い
最近、母は自身の幼少期のことをよく思い出すようです。秋田に生まれ育ち大雪が積もったこと、庭にあった防空壕のこと、弟(私の叔父)の落語の話など。そのたびに「〜(ナントカ)〜だったじゃない。覚えてない?」って言うのですが、
私「私はあなたのお腹から生まれたのだから、あなたの子供時代を覚えてるとしたらSFか、適当に話を合わせてるかのどっちかだけど、どっちがいい?」
母「えー、どっちもやだ」
私「私を誰だとお思い?」
母「妹じゃなかったっけ」
私「あなたのお腹から出てきたんですけどー ゲラゲラゲラ」
母「えーそうなのー ゲラゲラゲラ」
常に私を妹と思っている訳ではなく、記憶の旅の途中では私がそのときにいたような気がしているようです。まあ娘も妹もこの歳になったら似たようなもんだわねw