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ツボにはまった話
「ツボにはまる」とは、俗に 物の見た目やエピソードなどの刺激が人の感情を強く刺激することを意味する語。
昨今、自殺対策、依存症対策といっては、スマープ、ゲートキーパー、オープンダイアローグ等々と横文字の用語が専門家、国の事業として飛び交っているようだ。だが、私にはよく分からない。
私はというと、失われた30年前よりもっと以前、40数年前からズルズルと、毎週1回、夜間集会なるものを18時45分から20時まで繰り返し続けてきた。いやでいやで仕方がなかった。ただ、その夜間集会を始めた当時から、昭和の精神科医には違いないが、中核からかなり外れていた。だから、いやな夜間集会を続けることができた(続けるしかなかった)。
ダルク等も自助団体、グループもやはり、そんな夜間集会と同じようなくだらないミーティング(実はこちらが本家)を行っている。それもほぼ毎日だ。
そんな夜間集会とか、ダルク、AA、NA、GA等の自助グループのミーティングに治療効果を期待して初めて訪れた当事者からよく聞く正直な感想、「依存症の治し方を教えてくれるかと思って出席してみたら、同じような話ばかりでつまらなかった」と。そのとおりだ。おっしゃってること、よく分かる。
だったらよく分からなくてもいいから、飛び交っている横文字の用語をやればいいのに!
でもね、実は長年続けてきた夜間集会、ミーティングでは、ツボにはまった話(体験談)が聞けるんだよ!それはベテラン、新人関係ない。それも何時もそんな話(体験談)を聞けるとは限らない。だから夜間集会、ミーティングには通い続けて、そんな時との出会いを待つのもまた楽しいんだよ!
『ホリプロ本社の玄関には井上ひさしさんの直筆の言葉が掲げられている。「むづかしことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく」… 』
これは日本經濟新聞の連載「私の履歴書」 堀 威夫ホリプロダクション会長の最終日、2021年2月28日冒頭の一節。
ツボにはまった話(体験談)とは、この「むづかしことをやさしく やさしいことをふかく ふかいことをおもしろく」だ。となると、それは精神科医療ではなくエンターテーメント(娯楽・気晴らし)だね。
だから、それがきっといいのかもしれない。