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孫はいいもんだ
昨日、娘一家がやってきました。背が伸びた上の孫は3年生。
生まれて60日のニケを空港まで迎えに行った時はバギーに乗ってすやすや寝ていた子です。大きくなりました。少しはにかんで小走りで来ました。2年の月日は彼の身長が伸びたことで分かります。
次男は、泣き虫の面影を残してはいますが、嬉しそうです。
最後に去年生まれた孫娘は初のご対面。怪訝な顔でこちらを見ています。「だれ!」と目を合わせません。
家に入ったとたんニケが迎えに来ました。しっぽを振って「ワーとうとう来たね」と「このちいさい子が○○ちゃん?」といろんな感情を混ぜたような顔です。
知らない家に来て犬は居るは親は夜のお酒を買いだしに出かけるはで大泣き!です。
するとニケがそっとやってきてお腹を見せました。
上の二人には見せたことのない行動です。
撫でて!と上目使いで見ています。
あんなに大泣きしていた孫娘の小さなもみじみたいな手が、ニケに触れました。いつの間にか泣き止んでそろりそろりとお腹を撫でています。
暫くするとすっかり仲良くなってストーブの前で一緒に暖を取ってます。
ニケも安心したように目をつぶってされるがままになっています。
三人の中で最短記録で仲良くなりました。
夜は何年振りかで賑やかな夕餉となりました。祖父母の話も出て…。
ふと暮れの大掃除の後のことを思い出しました。
父が丁寧にすり鉢ですり下ろした自然薯を母がゆっくりとだし汁を足していきます。
オレンジ色の卵はとろろ汁に溶け込んでまったりしていきます。
それを炊きたての麦飯にかけていただく昼食は薫り高い青さのリが美味しさを増して何杯も食べれる美味しさでした。
あのなんでそこまでと言うほど丁寧な作り方は父の性格そのままです。
それを傍らで黙ってアシストする母の白い割烹着。
今の私は何事においても丁寧にしてるかな?と思うとお恥ずかしいですが
微塵も受け継いでいないような…。
空の缶ビールが何本も溜まってきました。
「美味しい、美味しい!」と食べてくれる一家と息子も加わって、ニケは足元でその話を聞いているかのように見ています。
おひらきになったのは0時を回るころになりました。
当分賑やかな毎日がお正月まで続きそうです。