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七草がゆはいいもんだ
せり なずな はこべら おぎょう ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草。
小さなころ私も、そして子供たちも大きな声で暗唱したものです。
息子は得意げに祖父に覚えたての七草を披露しました。。
娘は「はこべら」まででなかなか次に進めません。幼稚園の年中さんぐらいのころでした。悔しくてべそをかきながら、…。傍で「お!お!」とヒントを兄が出せば余計に泣く!
七日は七草粥を食べる日です。一日早く今夜はほっこりいただきます。
正月の暴飲暴食で疲れた胃を休めるためだと祖母に教わりました。
小さな私には道端の雑草にしか見えずなんだか牛になったようであまりありがたい食事ではなかったのを覚えています。
そんな印象なのに今まで一度も欠かしたことのないのがこのおかゆです。
子供たちとスーパーに行くとこの時期野菜のメインステージに鎮座している七草のパッケージを見つけて、「おかゆつくって!」と必ずリクエストします。
何が美味しのやら、ままごとで作る葉っぱのごちそうを連想させるのかよくわかりませんが、特に娘は好きなようです。
白いおかゆに見え隠れする七草はほんのり塩味があって春の訪れさえ感じます。
今日もスーパーに沢山並べられていました。
娘もきっと子供たちに小さなころの思い出を話しながら作るのでしょう。
今年はお餅を焼いていくつかに小さくしておかゆに入れようと思っています。
こんなシンプルなおかゆですが気持ちまで暖かくしてくれる不思議な魅力があるようです。