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ジェットコースター人生 その13
三日ほどで全員と話ができました。感じたことは全く受け入れられていないということ。私に出来るはずがない。本当は引っ込んでいてほしい。ちゃんと給料を払えるのだろうか。
一つとして希望の持てる内容ではありませんでした。しかし本当にごもっともなことであることは私が一番知っています。まあまあ最初はこんなもんだとあのいかついおじさんたちを相手に差しで話をした自分をほめることにしました。
喫茶店に戻ると、ここもまた何やら違和感を感じます。カウンター席に座ってコーヒーを飲みながら、その感覚を肌で感じようとしました。
まず、BGMが大きな音量でわめいています。午後からのお客さんのカラーががらりと変わってしまっています。若いころから主人が可愛がっていた店長も何かよそよそしく店の雰囲気さえ変えたい様子です。
やれやれ一難去ってまた一難!ではなく難解なことだらけです。帰りの電車の中でうとうとしながら、もう一度店内の様子を思い返してみました。
「やっぱり主人のしたかった喫茶店ではない」
帰り道一人の寂しさにむなしくなりましたが、それはほんの10分ほどで飛んでいきました。家の明かりの暖かいこと。迎えてくれる家族がいる幸せ。
明日も頑張ろう!と、とたんに元気が出ました。自分の単純さに感謝です。