ジェトコースター人生 その48
私にとって「還暦」という節目は今までで一番舵を切った時です。
それは精神の歯車と身体のそれがようやく音を立ててガチャンとはまったと言える「トキ!」でした。両方の歯車は時に一方が空回りしたり油切れで
動かなくなったりとお手上げ状態の時も幾たびもありましたが、
その時々に潤滑油を注いでくれた家族や友人、仕事関係の方、お客様。
自分だけが頑張ってきたのではなくてやはり手を差し伸べてくれたからこそ私が今ここにいると痛感しています。
前回お話ししました結婚相談所。仲人の仕事はそれまでの恩返しをしなさいと与えられたような気がします。なぜなろうとしたのか?
おせっかいは苦手。何でも自分一人で考えて行動する、我儘。人の意見は聞いたふりをしているだけ。結婚推進者でもない。
「人のお世話をするのが好きな人!」は仲人になる一番とポイントとして挙げられています。それなのに、なぜ!
長年お世話になっている鍼灸の先生はそのゴットハンズで傷んだ体を治してくださいますが、いつも私に「世話好きで人によく尽くしますね」と言われます。否定してもニコニコ笑って先程の言葉をかぶせてこられます。
何か申し訳ないような気持ちになるぐらい私は尽くすタイプではありません。
どこを見てそう言われるのかわかりません。仲人の話をしたら、「ピッタリ!」と言われました。
ただ一つだけ言えるとしたら、人の話を聞くことは得意です。初めての人でも自分の身の上話をされます。それがかなりの時間になることもありますが、苦にならないのです。話すより聞く方が好きなようです。
名刺だけは一人前です。人生100歳時代ならもう一仕事というところでしょうか?
人より少し先を歩いている。スキルはそれだけ。本当は2匹目のペンギンになりたいのですが、こればかりは順番です。
明日ブラックホール(前回お話しした穴です)に落ちたとしても「ここにあったのかー」とすんなり受け入れる覚悟もあります。その時までこの仕事は続けよう。
きっと私のための仲人の仕事なのかもしれません。
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