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10/9 感情を無視した代償は大きいよ

 なんか不穏なタイトルになっちゃったけど、書いていくうちにそういう話になった。

 今日のお題は #私の仕事  

 こんなにも今、書けていないのに、お仕事というのはどうなのか? という引け目はあるんだけど、小説を書いています。書き続けられるといいなと思っています。
 デビュー作は『あなたを愛しているつもりでわたしはーー。娘は発達障害でした』です。
 「小説家になろう」で書いていて「第8回ネット小説大賞」を受賞し、宝島社さんに本にしていただきました。2021年8月のことです。

 特設ページはこちら↓
 せっかく綺麗に作ってもらったので、覗いてくださると嬉しいです。

 近所の本屋さんにも本を置いてもらえて嬉しかったのに、ビビリでヘタレなので写真を撮ることもできなかった。
 あの時期はTwitterで「本の表紙を撮って載せるのはいかがなものか」という論争があった頃で、息苦しくもあったんだよね……。
 そんなことに関わりなく撮っておけば良かったし、書店員さんにお礼も言っておけば良かった。


 10/7の記事で「語り手とわたしを同一視されてうんと攻撃されたことがある」って話を書いたんだけど、わたしは本が出た時もまた同じことが起きるんじゃないかって想像した。
 読み手が主人公のビッチな女子大生をわたしと重ねたように、今度は家族の話だから、わたしだけじゃなくて何の関わりもない家族まで重ねて見られることがあったら……?? って怯えきっていた。
 家族に迷惑を開けるのが怖くて、受賞したことも、本になったことも、年があけるまではほとんど誰にも言えなかった。

 かつて攻撃を受けた時、「主人公とわたしはまったくの別人だ」といくら言っても相手からその像を引きはがすことはできなかった。周囲からは、書き手は作品で語るべき。出したらあとは何を言われても口出しはできないのだと言われた。現実にまったくその通りだ。作品を出した後、書き手にできることは何もない。わたしは納得した。

 気づいていなかったけどそのときわたしは誤った理解をしていた。つまり「書き手は読み手がどう理解し、なにをぶつられようとも引き受けなければならないのだ」と思い込んだんだ。
 例えば、悪役を演じた役者が役と同一視され、視聴者から嫌われることを覚悟せざるをえないように、わたしもそれを引き受けなくてはいけない。それが小説を書くということなんだって言い聞かせた。それは自分の感情を無視することでもあっただろうと思う。

 ただ、「そういうことはおきるものだと受け止めること」と、「まるごと自分の責任だと引き受けること」はまったく違う。前者の理解をしていればわたしは感情を無視する必要がなかった。

 役をなすりつけられて憎まれるということは起きる、とただ受け止めることと、憎まれて辛いという傷つきは両方認めることができるからね。
 でも、悪役を演じたのならわたしが憎まれるのは了承済みのはずだと引き受けることは、だから傷つくのはおかしいにつながってしまう。
 わたしはわたしの傷つきを無視した。無視して乗り越えた気になって、実はずっとあの時に貼り付けられていたんだ。
 感情を平気で無視して気がつかないのは、わたしの一番まずいところだ。

 そんなこんなで作品の話をするのが怖くて宣伝ができなかった。コロナ禍を言い訳に書店にも足を運ばなかったし、アピールすべき時に全力で引っ込んでしまった。どうしても体が動かなかったんだ。
 きっと幸せだっただろう時をものすごく不幸な気持ちで迎え、台無しにしてしまったなぁ! って後悔している。


 あれっ。仕事について書いていたのに、なんか変な話になってない?
 まぁいいか。根っこにああいう思い込みがあると、どうしても怖がって完璧主義になるね。フットワークが重くなる。
 そこを緩めるのに今もまだ結構難儀してるかな。

 ともかくも、今はできるだけ宣伝頑張ろうって気持ち。今更と思わずに。本当は小説を書くこと自体が1番の宣伝なんだけどね。
 だからね、やっぱり、またお話を書きたい。そして、もしも楽しんでもらえたなら、そんな嬉しいことはないよ。

 宣伝がてら、これからちょいちょいツイートを載せていこう。

 手にしてもらえると嬉しいな。


 さて。8日です。
 メンバーシップやプロットの準備ができるといいなと思っていたはずの日。準備が間に合ってないですね。
 予約図書の本の返却を優先してしまったのもあるけど、書くことを最優先にできないのは良くないね。
 まずはメンバーシップ。15日にはスタートできるようにしましょう。

 プロットはキャラクターが定ってないなと気がついて、設定しなおしたんだけど〜〜〜〜試行錯誤。こちらも一旦15日に進捗を記録しよう。
 


『八月の母』早見和真 読了
 感想メモは明日。舞台が四国だからと言うのもあって、個人的な思いが色々重なりましたわ、この話。
 


 今日のタイピング練習
 『ドーン』平野啓一郎 文庫 任意の見開き一ページ 十四分
 子供に話しかけている「」の部分はひらいてあるんだな。なるほどね。

今日の名作(ローマ字)の結果は「B」スコア「193」でした。
今日の名作2(ローマ字)の結果は「B-」スコア「172」でした。
今日のハロウィン長文(ローマ字)の結果は「C」スコア「129」でした。

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