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フォロワーの数じゃない!SNS運用を楽しくする思考術

世の中には「絶対」と「相対」という言葉があります。その違いは、周囲の環境が変わっても変化しないのが「絶対」であり、環境に応じて変化するのが「相対」です。

例えば、飛行機の中で水を一滴落とした場合を考えてみましょう。飛行機内では、水滴は真下にまっすぐ落ちるように見えます。しかし、地上で飛行機を観察している人から見ると、水滴は飛行機の進む速度を加味した曲線を描いて地面に到達するように見えます。飛行機が速く飛べば飛ぶほど、その曲線は長くなり、水滴が移動した距離も長くなります。

例えば、時速900キロで飛んでいるジェット機の中でこの実験をした場合、機内では水滴はほんの数センチしか動かないように見えますが、地上から見ると何百メートルも移動しているように映るでしょう。

この場合、水滴が「実際に移動した距離」はどちらが正しいのでしょうか?

結論として、どちらも正しいと言えます。飛行機内では短い移動距離、地上から見れば長い移動距離。このように、この世界は「相対」と「絶対」が組み合わさって成り立っているのです。

相対と絶対の視点から見る日常

物理学の話ではありますが、これを日常生活に置き換えると、私たちの判断や価値観もまた「相対」と「絶対」の視点から成り立っていると考えられます。同じ事象でも、見る角度や考え方によって解釈が変わることがあるのです。

例えば、コップに水が半分残っているとき

「まだ半分ある」

と考える人もいれば

「もう半分しかない」

と考える人もいます。

前者は余裕のある状態を示し、後者は焦りを表していると言えるでしょう。同様に、誰かからの発言も、相手や状況次第で冗談に聞こえたり、傷つく言葉に感じたりします。

幸せの基準とは?

このように、私たちは物事を判断するとき、必ず何かを基準にしています。つまり、「相対的」に判断しているのです。

人間の「幸福」や「不幸」についても同じことが言えるかもしれません。私たちは自分の幸福度を、自分だけを見て判断することはできず、他者と比較して初めて実感することが多いのです。

自分より不幸だと感じる人を見れば「自分は幸せだ」と思い、自分より幸福そうな人を見ると「自分は不幸だ」と嘆く。このように、幸福には「絶対的な評価基準」が存在しないのです。

さらに、私たちが感じる「幸福」も、他人から見たら異なる場合があります。

たとえば、SNSでフォロワー数が多いインフルエンサーの方を見ると、「たくさんの人に支持されていて幸せそう」と思うかもしれません。

しかし、本人はインプレッション数やエンゲージメントの変化にプレッシャーを感じているかもしれませんし、他の誰かの成功と自分を比較して悩んでいるかもしれません。

昨日の自分と比べる幸せ

他人との比較から離れるための最も効果的な方法は、自分を他人ではなく「昨日の自分」と比べることです。

私たちは常に変化の中にいます。

昨日できなかったことが今日できるようになったり、昨日より少しでも進歩していれば、それが成長です。そして、その成長こそが自分自身にとっての真の幸福に繋がるのではないでしょうか。

例えば、昨日より早く起きることができた、昨日より集中して作業ができた、昨日より優しい言葉をかけることができた。

それら一つひとつの小さな進歩は他人には目立たないかもしれません。しかし、それを認められるのは自分自身だけです。

また、昨日の自分との比較には「自分を肯定する力」が必要です。過去の自分を否定するのではなく、「昨日の自分も頑張っていたけれど、今日はもう少し進めた」という視点を持つことで、自己成長をよりポジティブに捉えることができます。

大きな成果が出ない日があったとしても、少しでも前に進むための努力をした自分を認めてあげてください。他人と比べる幸福は、一瞬の満足感しかもたらしませんが、昨日の自分と比べて得た成長感は、あなたの中に確かな満足感と自信を育ててくれるはずです。

明日への希望を持って

幸せは他人との比較では測れないものです。大切なのは、他人と比べるのではなく、

昨日の自分と比べて成長を感じられるかどうか

です。少しでも前に進めたなら、それがあなた自身の「幸福の基準」になるのではないでしょうか。

今年も残り少なくなりました。来年も皆さまにとって幸多き一年となりますよう、心よりお祈りいたします。

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