『宇宙兄弟』心に響く名言7選
兄弟で宇宙を目指す。
漫画「宇宙兄弟」に出てくるのは、何度も繰り返し読んでも新しい気づきがある、「宇宙兄弟」の名言たち。
ムッタやヒビト、彼らを取り巻く仲間たちが放つ言葉には、夢を追い続ける勇気や、失敗から立ち上がる強さが詰まっています。
どこか親しみやすくて温かく、それでいて「自分も頑張ろう」と背中を押してくれるセリフが、いつも読者の心に寄り添ってくれます。
この記事では、そんな「宇宙兄弟」の名言の中から、特に人生の指針となるような言葉をテーマごとに厳選してご紹介します。
あなたにとっても、きっと忘れられない言葉に出会えるはず。
一緒に、彼らの言葉から未来へのヒントを見つけてみましょう。
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人生を自分で切り拓く
「俺の敵はだいたい俺です」
これは、宇宙兄弟の主人公・南波六太(ムッタ)が発した言葉です。
ムッタが過去を振り返り、自分を信じることができず、なかなか行動に繋げられなかったことを悔やんでいる様子が見受けられます。
ムッタは、幼少期から弟の南波日々人(ヒビト)と共に宇宙飛行士を目指し、共に夢を語り合ってきた仲。
しかし、成長するにつれて、日々人が自分を超える存在となり、実際にNASAの宇宙飛行士として活躍する姿を見ることで、ムッタは劣等感や嫉妬心を抱くようになります。
また、彼の歩む道は順風満帆ではなく、仕事を失い、再挑戦するための道のりも決して簡単ではありませんでした。
彼の敵は、外部のライバルではなく、目の前にいる自分自身。
自分の中にある不安や迷い、劣等感こそが、最も大きな障害でした。
この発言には、ムッタが自分自身を奮い立たせ、内なる葛藤を乗り越えようとする決意が込められています。
彼は「敵」としての自分と向き合いながら、弱さや恐れを認め、挑戦し続けることで少しずつ成長していきます。
あなたの敵は、誰でしょうか?
お金がないから。
時間がないから。
能力がないから。
いま会社を辞めてらもし失敗したら、次の仕事が見つからないんじゃないか。
努力が報われなかったらどうしよう。
会社を辞めたら、会社の人たちや家族に迷惑をかける。
私たちは挑戦しないことの言い訳をいくらでも思いつけます。
どんな外部からの圧力があろうとも、結局挑戦を阻んでいるのは自分自身です。
このムッタの言葉からは、ムッタが自分の弱さと正面から向き合う強さと、前に進もうとする勇気を感じます。
前に進むためにはその内なる敵を乗り越える勇気が必要なんですね。
この名言が象徴するように、ムッタの物語は「自分との戦い」を通して成長していく姿を描き、読者にとっても励ましと勇気を与える存在となっています。
「迷ったときはね、どっちが正しいかなんて考えちゃダメ。どっちが楽しいか」で決めなさい」
ムッタは宇宙飛行士の試験中、一緒に試験を受ける仲間たちと信頼関係を築く中で、チームの中から宇宙飛行士に推薦すべき2人を選ばなければならない場面に直面します。
宇宙飛行士という大きな夢を目指す仲間を自らの手で選ぶ責任に、ムッタは大きなプレッシャーと葛藤を感じていました。
その時、彼の頭に浮かんだのが、幼い頃におばのシャロンからもらったアドバイスでした。
「どっちが楽しいかで決めなさい」
このシンプルでありながら力強い一言は、ムッタにとっての指針となります。
どんなに迷ったり悩んだりしても、最終的に自分が一番楽しめる選択をすることが、結果的に正しい道につながるという考え方です。
頭で考えて出した答えは、ときに後悔を生むことがあります。
ですが、自分の心に従って決めたことは意外とあっさりと認めることができるものです。
シャロンの言葉は、「楽しさ」という基準が人生において大切であることを、彼の心に刻み込んでいます。
「「空」は誰のもんでもない 「人生」は自分のもんだ 人生はコントロールが効く」
この言葉が語られるのは、ムッタが自分の未来や宇宙飛行士としての道を模索する中で、自分の生き方について迷いを感じている場面。
宇宙飛行士という壮大な夢を追い続けるムッタにとって、「人生をコントロールできる」という言葉は、どこか遠く感じていた目標に手を伸ばせる勇気を与えます。
自分の努力次第で未来を変えられること、そしてどんな逆境にも自分の人生の主導権を握って歩んでいけるという信念が込められています。
ムッタはこの言葉を胸に、自らの意思で進むべき道を再確認し、宇宙を目指して進んでいくのです。
このシーンは、誰にとっても自身の人生に責任を持ち、それをどう生きるかを考えさせられる、印象的な場面です。
「人生は短いんだ、テンションの上がらねぇことにパワー使っている場合じゃねぇ」
この言葉は、宇宙兄弟の中で宇宙飛行士を目指す決意を固めたときのムッタの想いが込められています。
ムッタは友人の夢が叶わなかったことをきっかけに、自分もまた「宇宙開発に関わりたい」という純粋な夢を追い続ける覚悟を新たにします。
しかし、大人になるにつれて夢を曇らせてしまった過去への後悔がありました。
それでも、「テンションの上がらないこと」—つまり、心から情熱を抱けないことには力を注がず、残りの人生を「本当にやりたいこと」に全力を尽くす決意を示しています。
ムッタの言葉には、無駄を省き、情熱を傾けるべきものを選び取る強い意思が込められています。
この言葉は、やりたくないことにエネルギーを費やすのではなく、自分が心から望む目標や夢に向かっていく大切さを教えてくれます。
人生は短いからこそ、自分の「テンション」が上がるものだけを選び、迷わず突き進もうとするムッタの覚悟がここに表れています。
揺るがぬ覚悟
「死ぬ覚悟なんていらねえぞ 必要なのは“生きる覚悟”だ」
「世の中には“絶対”はないかもな でもダイジョブ 俺ん中にあるから」
この言葉には、どんなに不確かな状況でも、自分の夢を信じ続ける強い覚悟が表れています。
夢を叶えることが保証されているわけではない、それでも「自分の中には絶対がある」という信念が、日々人を支えました。
宇宙飛行士という険しい道に挑み続けた日々人が、ついに宇宙へ飛び立つ瞬間。
その姿に、兄の六太も勇気をもらい、自身の夢に向かう決意を新たにします。
この名言は、外の状況に左右されずに「自分の中の絶対」を信じ続けることで夢に向かって突き進む姿勢を教えてくれます。
夢や目標に向かうとき、現実に「絶対の保証」はないかもしれませんが、心の中に持つ不屈の意志があれば道は開かれる。
日々人の言葉は、夢を追い続ける人にとって強い励ましになるでしょう。
一歩踏み出す勇気
本気の失敗には価値がある
この言葉は、南波ムッタがNASAの訓練プログラム「カムバックコンペティション'26」に臨む中で語られたものです。
このコンペは、限られた予算で宇宙開発に必要な技術を競い合うもので、ムッタのチームはその挑戦に向けてマシンを開発します。
しかし、その予算制約の中で「最高の素材を使って一機を作る」という意見に対し、ムッタは異なる視点を持っていました。
彼は「壊れることを前提に、二機作れる余裕を持とう」と提案します。
本気で失敗し、その失敗を乗り越えた経験こそが、本物の成長をもたらすと信じているからです。
ムッタの姿勢に触れた技術者ピコは、「失敗に前向きだ」と評価しますが、ムッタは「本気の失敗には価値がある」と応じます。
彼の言葉には、「失敗を恐れず挑むことが、新しい道を切り拓く力になる」という信念が込められています。
ムッタのこの言葉は、完璧さを求めるあまり挑戦を避けがちな現代社会に対しても響くメッセージです。
本気で挑み、失敗を糧にできる姿勢が、新たな可能性を生み出すと教えてくれます。
挑戦を続けるすべての人に勇気を与える一言です。
1位と最下位との差なんて大したことねーんだよ
ゴールすることとしないことの差に比べりゃ
ムッタたちは砂漠70kmを踏破するNASAのサバイバル訓練に参加します。
その終盤、高熱でダウンしてしまう六太。
それでも、チームの仲間のサポートを得て、高熱の中ゴールに向かい歩き続けます。
他のチームに追いつくのは難しく、ゴールしても最下位になるだろうというシーンでのムッタの言葉です。
この言葉には、どんなに厳しい状況でも「最後までやり切る」ことの価値が詰まっています。
人生には順位や結果が重視される場面が多いですが、この言葉が伝えるのは、順位よりも「ゴールまで歩き続ける覚悟」の大切さです。
1位と最下位の差は、実はそれほど大きくないかもしれません。
しかし、ゴールするか途中でやめてしまうかの差は、努力の意味や達成感、そして自己肯定感において圧倒的な違いを生み出します。
どんなに苦しい時でも、「最後までやり抜く力」があるからこそ、その経験が自身の支えとなり、成長の糧となります。
私にとってこの言葉は、諦めそうになった時、自分を奮い立たせるメッセージとしていつも心に自然と浮かびます。
自分が決めたゴールに向かって、どんなに時間がかかっても歩き続けることの大切さを教えてくれる言葉です。
行動なき自問自答は不毛 答えは常に”踏み出した先”
これは、仲間にイヴァンが伝えた励ましの言葉です。
ボルシェマンが「凍った湖に飛び込む意味」がわからない、と拒否しようとしたとき、イヴァンは彼に対して行動の重要性を説きました。
彼の言葉には、「頭で考えるだけでなく、実際に踏み出してみないと分からないことがある」というメッセージが込められています。
人は時として、意味や利点をはっきりさせなければ行動できないと思いがちです。
しかし、この名言が示すのは、「行動してみることで初めて得られる答えもある」ということ。
自問自答で得られる答えに限界を感じた時こそ、実際に足を踏み出してみる。
その「先」にしか答えがないことを教えてくれる言葉です。
挑戦に迷いがある人に、背中を押してくれるような力強いメッセージといえます。
あなたの好きな宇宙兄弟の名言はこの中にありましたでしょうか?
「宇宙兄弟」が教えてくれるのは、夢の追求が単なる自己実現にとどまらず、人と人とを結びつける力を持っているということです。
ムッタやヒビトの挑戦、仲間たちの支え、時には失敗から学ぶ姿は、私たちに勇気をくれます。
宇宙を目指す彼らの姿に触れることで、現実の中でも、目標に向かって挑戦し続ける気持ちを再確認できるのではないでしょうか。
それぞれの人生の中でどんな道を選んだとしても、彼らの言葉が「自分も頑張ろう」と思えるきっかけとなることを願っています。
最後までお読みいただきありがとうございます。