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AR Performers βLIVE 20160416

長年オタクワールドに居ると、色々と諦めている事があります。

それは実にどうしようもないもので、作品あるいはキャラクターと自分の間にあるもので、生きる世界が違うからこそ思い通りになるもの。

最近の私はといえば、それがむしろ重要なのだ、と言い聞かせながら過ごしていました。
一生、逃れられない現実………のはずでした。

その残酷な現実に対し、内Pが「AR Performers」で挑戦したことは、「拡張現実」どころか某漫画でいう所の人類最大の禁忌「人体錬成」。

だとしたら一体何を等価交換として生け贄にしたのか……………

う、内Pの人生?それは冗談ですが、私の見解としては「AR Performers」は、様々な人々の「一部」を生け贄に作り上げる究極の人体錬成である、と思ったのです。表現が怖くて恐縮ですが、私たちもその一部なのだとしたら、こんな光栄なことはない。

うろ覚えだけど、LIVEでレベクロのレイジが言っていた「おまえ達も共犯だ」というのはまさにそれでしょう。

たとえば、レベクロが歌うTHE KISSの歌詞はほんと嬉しいくらいに恐ろしいです。「俺たちに 愛も 夢も 未来もくれ」これなんか直接的過ぎて恐ろしい。やりすぎ都市伝説で語れるレベル。

一方、シンジの曲で印象的な歌詞は「僕が次元を超えよう」。ここなんかは、人体錬成方面とは少し異なりますが、彼が生まれて来た理由が一番込められていると感じました。聞いた時「うそ…でしょ、本当に?!」ってなりましたよね。一番デリケートな部分()を、ここまで言い切ることができるなんてシンジ、君は凄いよ。

2番目に考え深い歌詞は、「君を振り向かせたい」という箇所。これはですね、ラブプラスの企画を立ち上げる時のエピソードを以前なにかで聞いた事があったのを思い出しました。キッチンに立っている女の子の名前を実際に声を出して呼ぶと「なーに?」と振り向くというモーション(?)を見せながらプレゼンしたら、そこに居た偉い人が「う、うおおおおお」となり「よし、ラブプラス作ろう」みたいなことになったんだよという内容だったんです。男の人ってそんなところでうおおおってなるの?ふーんなんて、当時は思いましたが、今回我々がその『振り向く側』であるという事に気づいたとき、ゾッとしました。でも、振り向かせたいと言っている人物がシンジみたいな王子キャラの美形なんだから、振り向くしかないだろう。

この歌詞には、その思い出も込められているような気がして泣けました。

最後に。避けては通れない「ときレス」との関係性…ですが、ときレス LIVE@YOKOHAMA関内で私がおくった粘着アンケートに書いた要望のすべてが軽く実現され、さらにそれ以上のものまでやってのけたβLIVEを体感して、改めて、内Pはときレスをとんでもないコンテンツに育てようとしていたんだなと思いました。「AR Performers」という名で形を変えて生まれ変わったけれど、「シンジ」を見た日から「ひょっとして」が「やっぱり」になり、4月16日、「夢じゃない」まで到達しました。この先にあるものってなんだろうと考えた時、超えたのは次元だけじゃない、と思わざるを得ない…。βLIVEの最後に、新しい仲間(仲間!?だっけ)もいっぱい増える予定っていってたのも、嬉しいと同時に切なくなりましたね。ときレスというコンテンツの充実と進化ってそういう事も含まれていると思ってたから、あの頃は当然のように待っていたよね…。

どんなに「ありえない」と言われようと私は、いつかときレスのメンバーと一緒にライブをやる日が来ると信じています。

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