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小さな声が聞こえるところ149「キャラクターに寄りかからない」

園には、いわゆる子どもの好きな「キャラクター」は見当たりません。
時代ごとに移り行くその時代のキャラクターはもちろんのこと、
国民的人気の丸いお顔の○ラエモンや○ンパンマンも。

私がかつて勤務していた30年前の公立保育所では、子どもたちがキャラクターのプリントされた服や持ち物を身につけてくることはあっても、園の壁面装飾に使ったり、保育士のエプロンにキャラクターをアップリケしたものをわざわざ身につけるということはほとんどありませんでした。

そうしたことをしようとすれば「なぜテレビのキャラクターをわざわざ保育環境に導入するのか?その意図はなにか?」と職員会議で話し合ったように思います。

それから時代は流れ、今は園看板や送迎バス、園庭の大型遊具に至るまでそうしたキャラクターが随所に見られる園が増えました。
すべて商標登録されていますので、そうしたものを購入すれば、キャラクター分上乗せされたお高い価格となります。

それでも導入されるのは「子どもたちが喜ぶから」でしょう。

今は少子化で、どの園も子どもの獲得に必死です。
人気幼稚園すら「青田刈り」をするように2歳児保育を始めています。
少し前に各自治体から、それまでの設立基準のハードルを大きく下げて民間園の設立を煽られた事業者たちは、あっというまに生き残りのための激しい競争を迫られています。
子どもたちに人気のキャラクターが園の外側からでも見えれば「あそこの園に行きたい」となります。

なぜ、子どもたちはそうしたキャラクターが好きになるのでしょう。

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