ボローニャで絵本の売り込みをしたあの日のこと_絵本『夜のおたんじょう会へ』新装版コラムvol.01
〜作者きたによしこの備忘録〜
しばらくソールドアウトになっていた、絵本『夜のおたんじょう会へ』が、2022年、新装版となって、ニジノ絵本屋さんより、出版される事になりました。
今年になってバタバタと準備してきましたが、6月10日に発売を予定しています!
今までの歩みを絵本『夜のおたんじょう会へ』の作者である、私、きたによしこ本人が、備忘録として記します。
〈これまでの歩み①〉
絵本『夜のおたんじょう会へ』は、2014年秋に私家版として出版しました。
それまでの私は、絵本を出版したいけれど、出版社に相手にされる自信がなく、似た事をしている人も周りに居なかったので、絵本をひとりで地道につくりながら、ネット検索で情報を探しまくっていました。
そこで見つけたのが、ボローニャ国際絵本展に出展するツアーを企画している朝山隆さんのグループと、当時1.5坪の広さで絵本屋さんをしていたニジノ絵本屋さんでした。
ボローニャは憧れの地。
すぐに東京へ朝山さんに会いに行き、無謀にも翌年には仕上がった絵本を持ってボローニャで絵本の売り込みをしました。
日本は無理と思うのに、なぜボローニャで世界の出版社相手に売り込みが出来るのか…
よく考えたら変だけど、当時はワクワクしていました。
案の定、相手にされなかったけど、でも必死で英語を勉強し直し(笑)
無駄に力が入りすぎてはいたけど、朝山さんをはじめ、今も繋がっている大切な絵本仲間も出来て、すごく刺激的な経験になりました。
その時、結果は出なかったけど、イタリアの出版社の編集者さんが、かわいいと言ってこちらが準備した資料も受け取ってくれたのです!
一方、絵本が出来てすぐに打診したニジノ絵本屋には「ニジノ絵本屋ファミリー絵本」として扱っていただけるようになりました。
当時はまだニジノ絵本屋さんは本格的な出版業はしていなかったように思います。
そこから一気に素敵な繋がりが広がっていきました。
長くsnsで繋がっておられる方はご存じのとおりです。
②につづく
▼きたによしこの絵本はコチラから
きたによしこ
絵本作家・イラストレーター
愛媛県在住。印刷会社でグラフィックデザインに従事し、その後イラストレーターに。2014年に絵本『夜のおたんじょう会へ』を出版。2022年5月英語・イタリア語併記で、ニジノ絵本屋より新装版を出版。『ぼくのグローブでとれるかな?とれるかな!?』(出版:GLOBAL PORTERS)では作画を担当。ブックデザイナーとして、『そしておめでとう』(詩:瀬戸口清文・絵:えがしらみちこ)『あさごはんのたね』(原案:AGRI BATON PROJECT・作・絵:小林由季)『種をあつめる少年』(作:さわのめぐみ・絵:中村まふね)を手がけている。
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