素敵な店名の自費リハビリ施設
理学療法士さんによる自費リハ施設には変わらずお世話になっていますが、左手の巧緻運動と高次脳機能に対するリハビリを受けたくて、年明けから作業療法士さんによる自費リハビリ施設に行き始めました。
体験にて
急性期から数えると保険・自費合わせて6箇所もの施設で理学療法士さんにはお世話になって来ました。
でも作業療法士さんにお世話になるのは回復期と高次脳機能障害のためしばらく通ったリハビリ病院の2箇所のみ。どんなことをするのかなとちょっとドキドキしました。
施設は最寄駅から程近いビルのワンフロア。狭いビルの入り口とは対照的に施設のドアを開けると明るく開放的な空間がありました。
椅子に腰掛け、入れて頂いたコーヒーを飲みながらアンケートを記入。どんなことに困っているのか何を目指したいのか、そんなお話をしたあと実際にリハビリを体験しました。
動きの確認のあと色んな道具を使っての左手のリハビリ。
回復期ではひたすら筋トレだったため、指の動きに対するリハビリは自費の理学療法士さんによる川平法のみ。
実際にやってみて指を個別に動かすことがこんなに難しいのかと実感しました。
左手の後はソフトを使っての高次脳機能障害のリハビリ。リハビリ病院で紙でやっていた課題のパソコン版といった感じでしたが、ゲーム感覚で出来るせいか負担なくやれそうでした。
一通りの体験の後、今後の見通しや料金体系の説明を受けました。
「交通の便も印象も良いので通ってみようかな」
とリハビリをお願いすることにしました。
リハビリの目標と評価・方針
体験は夫と一緒でしたが、2回目は平日に1人で行ってみました。迷子気質なので不安はありましたが、写真付きのわかりやすい地図がついており無事辿り着けました。
リハビリ前に、体験時のアンケートと聞き取りを元に作られた初回評価シートを提示され説明を受けました。
リハビリの目標と評価、そして方針について。
評価と方針は左手と高次脳機能障害に分けて書かれていました。
具体的に、かつ口頭だけでなく紙で示されるとわかりやすく、いつでも見返せる点がとてもいいなと思いました。この辺りは高次脳機能障害のリハビリをされる作業療法士さんならではの目線なのでしょうか。
最後には施設の可愛いロゴと共に一口メモも添えられており、こういうのもなんだかほっこりするなと思いました。
左手の巧緻運動
くも膜下出血を起こす前の私の趣味は手芸でした。目が見えないとわかった時はショックでしたが、手術によって視力が回復したおかげで実は左足の麻痺についてはあまり気にしていませんでした。
「走ることはできないかもしれません」と言われたけれど、運動習慣もなく自立歩行できたため
"歩けるし手さえ無事ならそれで良し"
ぐらいに思っていました。
なので
"左手の細かい動きが思うようにいかない"
このことはとてもショックでした。
1月の勉強会に誘って下さった関西のセラピストさんが
「リハビリテーションとはその人らしい生活を支援すること」
とよく言っておられますが、そういう意味において、回復期は退院することが目的のリハビリテーションだったかなと思います。
病室に持ち込んでまで手芸をしていたのだから、筋トレだけでなく巧緻運動にも目を向けて欲しかった。
「リボンを引いたとき右と左が均等に引けない」
「左手の指を針で刺しても気が付かない」
そんな訴えに耳を傾けてもらえなかったことはやはり悔やまれます。
発症から一年半が経過した今、どれだけ巧緻運動障害が回復するのかわかりませんが、少しでも滑らかに動かすことが出来るように期待したいと思います。
私のためのリハビリ
回復期退院後から自費リハビリに通い始めました。リハフィット、そして今回のPIECES、共に感じることは
「私のためのリハビリなのだな」ということです。
そういう意味ではまさに
「その人らしい生活=私らしい生活 を支援するためのリハビリテーション」が行われていると思います。
思い返せば、回復期のリハ室では皆が同じ様なリハビリをしていた気がします。
作業療法の時間といえば重さが違うだけで、右を向いても左を向いても皆、錘のついた棒の上げ下げをしているそんなイメージでした。
今回体験したような硬さの異なる粘土を握っている人も電気刺激を受けている人も見た記憶がありませんでした。
マンツーマンで行われていたのは回復期も同じだったけれど、オーダーメイド型ではなく画一型のリハビリだった気がします。
自費でなければオーダーメイド型のリハビリが受けられないものなのかはわかりませんが、ここから先は
「私のためのリハビリ」が受けられそうだなと思っています。
店名に込められた想い
PIECESさんのホームページにこんなことが書かれていました。
「価値ある社会資源の一つとなり、関わる人々の健康と幸福を促進する」
これが我々のミッションです。一人一人生活が異なるように、リハビリにおける目標も一人一人異なります。
「例え病気を発症し、後遺症を抱えることになっても、自分らしく生活できる」
我々がそれを支える一つの社会の資源(ピース)になれるよう、一人一人と寄り添い向き合っていきたいと思います。
ブログに度々書いてきたことでありますが、
"寄り添われていると感じること"
このことは、私がリハビリをする上でとても重要だと思っています。
店名にこんな素敵な想いが込められている施設ならば、寄り添われていることを感じながらリハビリが出来るかもしれないと期待してます。
ご参考までに
通っている店舗はこちらになります。
コラム欄に自主トレ方法や便利グッズ紹介も載ってます🎵