【企画物語】現役小学校教員が語る 子どもと一緒に笑い合える「先生の在り方考え方働き方」
夢をかなえて学校の先生になったのに、なんでこんなに笑えていないんだろう。
「働き方」「教室」「職員室」「保護者」「プライベート」最近、しんどいことが増えてきたかも・・・。
そんな先生を救いたい。そんな先生を救おうとされている先生の一助となりたい。あるご縁で出会ったゆきこ先生と、そんな想いで今回の企画はスタートした。
『学校がしんどい先生たちへ それでも教員をあきらめたくない私の心を守る働き方』の著者であるゆきこ先生。
普段はSNS上のテキストで全国の先生にメッセージを届けられているゆきこ先生のお話しをゆきこ先生の声で直接聞いてみたい。そんな想いで参加された方が多かったに違いない。
あの優しい文章でちょっと心がしんどくなってる先生の心をフっと軽くしてくれるゆきこ先生の語り口はやはり優しく、言葉の選び方届け方も柔らかで心地よい一時間はあっという間に過ぎた。
あなたにとっての「学校×しんどい」は何ですか?との問いから。
仕事量、働き方、子ども対応、保護者対応、人間関係、参加者からはそれぞれの声が挙がる。多くの先生はこれらの事柄にしんどくなってるのだという。そんなしんどさを前向きに変えるちょっとした考え方がゆきこ先生からたくさん語られる。
「子どものため」きっとみんなそう思ってる。そう思ってない先生なんていない。だからこそ「自分のためにやりたいことはなに?」がだいじ。「自分主語」の考え方がだいじ。
自分がやりたいことって何なんだ。自分が主語になることで、日々の忙しい仕事の中で何が手放せるか、自分が何が大切にしたいか、に気づくことができる。
参加者から多く寄せられた質問にはそのすべてにひとつひとつ丁寧にお答えいただき、アドバイスやエールをいただいた。
お話しの最後には、以前ゆきこ先生ご自身がとってもしんどい想いをされや時の話が語られた。ある日の登校前、化粧をする手が突然動かなくなり学校に行けなくなった時の話。
そんな辛いご経験の中「私が私らしい先生になれていなかった」ことに気づかれる。私はこのまんまで大丈夫なんだ、私にだってもう「ある」んだ、私らしさってある、ってことに気づかれる。
あなたにもあなたらしさはある。胸張って大切なんだって言っていい。そんなエールでこのセッションの幕は閉じられた。
夏休みも終わり、9月の一番しんどいかもしれない土曜日。きっと辛い想いを持たれながら参加された方もいらっしゃると思う。
そんな先生方にゆきこ先生からの言葉が静かに優しく届き、心がスっと軽くなるきっかけになったであろうことを強く願わずにはいられない。
ゆきこ先生の書かれたあの本、また読み返してみよう。心が軽くなるヒントが、そこにはたくさん書かれてる。
written by 田中光太郎@学校CHLOOS
(参加いただいた方からのコメント)
ゆきこ先生、本日は素敵なお話をしてくださりありがとうございました◎自分の気持ちを言語化することや校長先生に相談することをもっと自分からやってみたいなと思いました。
いつもゆきこ先生のインスタや本から力を頂いていました。実際にゆきこ先生のお話を聞けて、また実際に悩んでいらっしゃる方の話を聞いて苦しいのは自分1人じゃないと勇気を頂きました。また機会がありましたら参加させてください。ありがとうございました。
ゆき子先生のしんどかった時期の話、現在の話など聞けてよかったです。自己開示する。そして、しんどい話をしてくれた人には共感する。
今日はありがとうございました。
自分がしんどくなって病休をとっている時に見つけたのがゆきこ先生のアカウントで、すごく気持ちが楽になったことを思い出しました。
こうしなければならないということに縛られず、自分の軸を大事に、ちょっと見方を変えていけたらなぁと感じました。
昨年の後半から適応障害で学校を遅刻早退したりお休みしたりする日々を繰り返していました。今年はなんとか頑張っていますが、この仕事は嫌いではないはずなのに…毎朝とても鬱々とした気持ちになってしまっていました。何が嫌なのかも分からなくなっていましたが、まさに、ゆきこ先生が仰っていた「子供のためにやらなくちゃ」や「こうでなくてはならない」が強すぎたのかなと思います。子供のために「自分が」何をしたいのか、と考え方をちょっとだけ変えてみたいなと思いました。また、「私らしい先生」ってそういえば何だろう…私のこだわりややりたいことって何なんだろう…と考え直したいと思うきっかけになりました。ゆきこ先生の素敵なお人柄と紡ぎ出す言葉の温かさに色々な人が救われてきたのだろうなと思います。ゆきこ先生の本をお守りがわりに持っているので、心が折れそうになったら読みたいと思います。笑 貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
現在、とても心がしんどい毎日です。
仕事へのモチベーションも下がっていて、日々転職を考えています。
こんな状態で子供達や日々頑張っていらっしゃる先生方の前に立っていることさえ、罪悪感を感じます。
出かけることが趣味だったのに、最近は家を出ることも億劫で、あれをしなきゃこれをしなきゃと土日も毎日毎日追われていて、耳が聞こえにくかったり、吐き気があったりと心身の不調を感じています。
しかし、職場では自分で言うのも変ですが…笑顔で何でもこなす器用で多才な先生と言われています。32歳ですが、学年主任・研究主任・若手の人材育成担当(講話を毎週開く)などしていて、要領の良くない自分が悪いのですが…もう本当にキャパオーバーです。
周囲の評価と自分の気持ちや家での自分とのギャップがしんどいですね。
ゆきこ先生の最後のお話…涙が溢れました。
明日の自分かもしれない…という気持ちと、辞めたいと思っていたけれど、まだ頑張りたいのかもしれない…と思う気持ちと、色々な気持ちが溢れました。
今まではただただこの苦しみから解放されたくて、辞めることばかり考えていましたが、まずは、ゆきこ先生のおっしゃられていたように、何をしんどいと感じているのか。自分は何がしたいのか。など自分の思いを言語化し、自分自身としっかり向き合っていきたいと思いました。
本日は本当にありがとうございました。
「教員もPTAをやった方がよい」このコメントが、逆に今の先生方のフィールドの狭さを感じました。視点、視座、多様性。業務改善や働き方改革の目的の一つが、生まれたバッファをどう使うのか。学びを社会とつなげたい。未来とつなげたい。でもそんな時間はない・・・のかなあ。みんな殻を破って、新しい自分を見つけてほしい、創ってほしい。
ゆきこ先生の言葉から感じたこれからの学校の一つの姿です。
それにしても、私には到底つくれない空気感のお話でした。「でも負けない!」など意味不明なことを考える校長です(笑)
あと、PTAのグラデーション話も大いに共感しました。それぞれの今がある中でのベスト。そこに優劣は全くなく、「優劣」という発想が違うのでしょうね。その発想ならPTAは解散すべきとも思っています。ゆきこ先生がPTAをどう感じ、何を発信していくのか、楽しみにしています!!