【企画物語】9月9日 赤坂真二先生に学ぶ 指導力のある学級担任がやっているたったひとつのこと
赤坂真二先生ファン大集結。
多くの方が、赤坂先生が素晴らしい研究者であり教育者であることをご存知でしょう。
赤坂先生は多くのエビデンスを基にお話しするため、非常に分かりやすく共感できます。学級経営というと、書籍に載っている実践や校内の先輩教員からの学びが大半かと思います。その中で、赤坂先生は指導力のある先生たちの共通項を見出し、学級経営を一般化し、理論化しています。
現在、学校現場で不登校24万人、いじめ、学級崩壊といった課題に多くの先生が直面しています。このような課題を解決したい、赤坂先生の理論を届けたいという思いから、このイベントが企画されました。
指導力のある学級担任がやっていることはなにか。
それは、「引き上げる機能」と「養う機能」の2つです。
「引き上げる機能」とは、子どもたちの現状を超えさせようとし、「注意指示」や「突きつけ」といった機能です。
一方、「養う機能」は、子どもたちの現状を受け入れ、支える「受容」や「理解」を意味します。
この2つの矛盾する機能を統合させることが、指導力のある学級担任の特徴です。赤坂先生は、「受容」と「突きつけ」のバランスが重要であり、先に「受容」が必要であることを明らかにしました。
教師が自らを開示し、ユーモアで緊張を緩和しつつ、ソーシャルサポートを提供することが、「突きつけ」の効果を高めます。つまり、教師が一生懸命リーダーシップを発揮してクラスをまとめていくことに力を注ぐのではなく、ユーモアをもって緊張緩和をしたり、子どもたちとのコミュニケーションをとったりする「受容」することが大切だということです。
「引き上げる機能」を効果的に行うためには、「養う機能」によるエネルギーの蓄積が必要です。学校現場で学力向上を重視し、「引き上げ」ばかりが行われていると感じることもあるでしょう。
コロナ禍を経て、子どもたちを全面的に受け入れ、理解し、心を養うことの重要性を改めて認識した先生は多いことでしょう。
最後に、赤坂先生の志について伺いました。
それは、学級経営を教員養成の大学の必修科目にし、教員研修で継続的に学べるようにすること。子どもたちの学びやすさを前面に、学習者中心の教育を目指し、もっと多くの子どもたちを救いたいと語ってくださいました。
1人でも多くの子どもを救うことを真剣に願い、日本の教育改革に尽力している赤坂真二先生の言葉に、心から感動しました。
赤坂先生、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
【参加者の声】
大変勉強になりました。続きが気になりました!また参加したいです!!
エビデンスに基づきたお話をありがとうございました。先生方の意識改革に苦慮しております。今後も赤坂先生のお話を聞くことができる機会を楽しみしております。
どのお話も、自分の実践を振り返ると納得のいくことばかりで、大変勉強になりました。スライド後半の資料の話がすごく気になったので、いつか続きをお聞きしたいです。
赤坂先生、本日は有難うございました。校長として、職員に何を伝えなければならないのかが明確になりました。一度、しっかりと自分の中に落とし込んで、職員に伝えていきたいと思います。後半の内容が気になっています。ぜひ、第2弾をお願いいたします。事務局の皆さん、素敵なセミナーの開催、有難うございました。
ふわっとしてしまいがちな学級経営についての言語化を理論をもとに解説していただきよかったです。ありがとうございました。
大変勉強になりました。ありがとうございました。ぜひ赤坂先生の後半の愛のお話も受講したいです。
ありがとうございました。時間が足りなかったのが少し残念でした。また次回があることを願っております。
スライドの最後まで聞きたかったです。でも、聞いたところまでの内容は、全部納得のものばかりでした。学級経営を言語化見える化するって難しいですが、現在教育実習生を担当しているので、月曜からの伴走に使えそうです。ありがとうございました!
"自分自身の言動を見直す材料をいただけました。
どちらかというと「引き上げる機能」が強かったように思います。
日々のゼミでの感覚と照らし合わせてまた考えていきたいと思います。"
この著書には学校が抱える対極の問題の捉え方が書かれていると思いました。
ありがとうございました。受容に関しては日々意識していますが、重要性を改めて知ることができたように思います。感覚的に毎日を過ごすのでなく、クラスの子全員に対し、接することを意識して2学期頑張ろうと思います。
"最後まで伺いたかったので、満足できませんでした!
今回の参加者を優先的に、後半のお話が伺える機会を設けていただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
時間が溶けるとはこのことだと思いました。
30分ぐらいしか経っていないように感じたのに、1時間経ってました。
とても濃い、有意義な時間でした。
この機会をいただけたことには大変満足しています。
参加者も増やしていただいてありがとうございました。
おかげさまで、参加することができました。"
"・時間が足りなくて残念。もっと延長してもよかったなあ。
・子どもに話しかけて反応で見るという話は、とてもわかりやすかったです。
いつも楽しいお話をありがとうございました。"
一言で言うと学級経営の解像度が上がりました。若手の教師に学級経営についてアドバイスをしてあげたいのですが、今まで”点”でしかアドバイスできなかったのですが、少し”線”でアドバイスできそうな気がします。
本日は、貴重なお話を聞けてとても有意義な時間になりました。念願の赤坂先生のお話を聞くことができ、本で読んでいた内容がより明確になりました。ありがとうございました。
学級に和やかさを生み出す概念モデルが実際の研究により否定されたところは,聴けば「そうだよなぁ」と思うのですが,現場にいる間はなかなか気づけずにいた部分でした。現場に戻ったら,引き上げ・養いのバランスを意識しながら指導にあたりたいと思います。また,きっと管理職として職員集団を率いる際にも,同じモデルが適用されるのではないだろうかと感じています。(そういった職員集団マネジメントに関する研究がこれからもっと増えていくといいですね。)
1時間では足りないだろうなと思っていましたが、その通りでした。あっという間の60分でした。理想とされる教育や教師像がころころ変わる世の中で子どもにかかわる教員としては難しい時代だなと日々感じています。引き上げ機能と養い機能の話で自分のこれまでを振り返ると子どもに申し訳なかったなと思う点がありました。研究結果に基づくこうした事実を知ることで具体的にどういう指導行動が足りないのかを考えることができました。児童に愛情が伝わるよう理解と受容を意識していきたいです。学級経営に苦労している校内の初任者の先生にも伝えたいと思います。
うまくいっている学級の共通点を具体的に学ぶことができました。PM機能のそれぞれの側面を意識して行動したいと思います。また、校内でも養う(M)機能の大切さを共有します。愛のスキルの部分を次回お聞きしたいです。
赤坂先生の講義からはいつも元気とやる気をいただいています。今回も、「自分の愛情がちゃんと子ども達に伝わっているかな」「来週からはもっとたくさん話しかけよう」「たくさんほめよう」と、普段の学級の様子や児童の顔を思い浮かべたり自分のかかわり方を振り返ったりしながら、お話を聞かせていただきました。これからも初心を忘れず、子ども達の笑顔と成長のためにがんばります!勉強させていただき、ありがとうございました!学校CHLOOSの皆さんも、ありがとうございました!
"すごく良い講座でわかりやすかったです。
次回も希望します。"
久しぶりに学級担任をしています。学級経営がうまくいくと、自分も子どもたちも幸せ、子どもが幸せだとおうちの方も幸せ、世界平和は楽しい教室、楽しい学校から、と改めて感じています。赤坂先生のご研究もバージョンアップの一途でとても刺激的でした。また学ばせていただきます。本日はありがとうございました。
これまでの関わった先輩方の中で「指導力のある教員」と聞いて思い浮かぶ方は、やはりP機能とM機能のバランスが取れている方々でした。そのバランスが同じ学年を組む、いや同じ学年を組んだとしても見えない世界があることが学級経営力だと思っていました。その「指導力のある教員」に必要な力をエビデンスベースで整理していることで、自分自身と比較することができました。月曜日からこれまで以上に子どもに「関心」を持って接していきます。
教職経験は重ねるものの、学級経営に自信が持てず参加させていただきました。赤坂先生のおっしゃるように自分は、年を重ねるごとに子どもたちとの距離感が難しくなってきております。だからこそ、お話を聞いて意識して学ばなければいけないなと感じました。受容からの突きつけ。教えていただいたことをヒントに考えていきたいと思います。また先生から学ばせていただきたいです。ありがとうございました。
"受容としつけ、秩序があるから和やかな雰囲気へ。心に留めて、子どもたちと週明け,また出会い直したいと思います。
赤坂先生には大変おいそがしいなか、週末の夜にこのようにお話(応援、エール)を全国に届けてくださり、とっても感謝しています。ありがとうございました。
そしてCHLOOSの皆様のコンセプト,願いを初めてお聞きしましたが、大変共感しています。今探している熊本で、できることを,わたしも丁寧に行っていきたいと思います。
ありがとうございました。"
"まだまだ現場には、「甘やかさないほうがよい」「わがままを言わせない」という声があり、養う機能に力を注ぎきれていないと感じています。
教師自身が環境になるのだということを意識し、どんな言葉がけ、行動が子どもにとって安心につながるのか考えていきたいと思いました。ありがとうございました。"
"本日はありがとうございました。
今年度は、赤坂先生のお話を聞くことができる機会が少なく、貴重な時間となりました。
現在、自分の担当学年の他クラスが学級崩壊気味になっており、毎日対応に追われています。
今までも赤坂先生のお話を何度も伺っていますが、そういった意味でも今回はより実感を伴って内容を理解することができました。
ひきあげる機能と養う機能を意識して、自分の学級ももちろんですが、学年でも再度確認をして、最低限の機能は保障されるようにしていきたいと思いました。
子どもたちもですが、教師も協働的に課題解決していけるように、本日教えていただいたことをもとに、集団づくりに取り組んでいきたいです。
本当にありがとうございました。"
"全て、納得できるお話で、何度も「やっぱりそうだよね」と思いました。学力向上と授業改善に重点が置かれ、学級経営は個人に任されることが年々強まっているように思います。しんどくなる先生と子供が増えている一つの原因だとも思います。赤坂先生の仰る通り、自分の学級経営、実践を言語化し、周りに広めていけるようになっていかないといけないと思いました。
ですが、もう少し、続きが聞きたかったです。個人的には、後半に講義予定だった愛のソーシャルスキルに物凄く興味があります。ぜひ、第2回の開催をお願いします。"
"赤坂先生のお話を聞くと、いつも「早く子どもたちに会いたいな」と思います。そして、明日も笑顔で過ごそうって思います。学校の中で1人、ヘラヘラとしているようで、浮いていようとも。
過去に、難しい女子が多い子どもたちの学級担任をしたときに、「先生は怖くはないけど、言うことは聞かなくちゃいけないって思う」と、中心だった子に言われたことがあります。自分に指導力があるかどうかは別として、『すごく厳しくてすごく優しい』という言葉であのときの子を思い出しました。
『愛はスキル』という言葉を話されていましたが、先日『シン・クラス会議セミナー』のときにも、同じ話を聞きました。そのときに「あぁ」って本当に納得をして。人を愛するということは、相手を尊重する行動を積み重ねることだからか!と、そのときに実感しました。しかし、それが自然と身につく人はいいですが、そうでない人もいる。だから、小学校の頃から教えなくてはいけないことだという自分の考えにピッタリだったからです。
そして、今回のお話を通して、相手を尊重する行動は、人と関わることで身につくことができる力なのだと、結びつきました。「相手を尊重すること」「人と関わること」の大切さは、今までの赤坂先生のお話でわかったつもりでいましたが、別々のラインで考えていました。そこを結びつけてはいなかったので、今回の最後の質疑応答のところで赤坂先生が『愛はスキル』と言われたときに、「なるほど」っと思えました。
私の学級経営は、子どもたちのゴールは「大人」だと思って、子どもたちと3月の学級のゴールまで一緒に駆け抜けるつもりでいます。その学級経営に「愛」が結びつくって、本当に教員って素敵な仕事だなと思いました。
感想が、今日のお話の本質から外れてしまっていたら、申し訳ありません。しかし、今日の話に勇気づけられました。明後日からも、頑張れそうです。ありがとうございました。"
赤坂先生のお話は、教育環境をより良くしていこうとする情熱をひしひしと感じました。引き上げ機能と養い機能のバランスの在り方を分かりやすく示していただきました。低・中・高学年の子どもによって効果のあるバランスの在り方が違うこと、また、教師側と児童の側で校歌のあるバランスの在り方が違うことは大変興味深く、説明を聞くと頷けるものだった。もっとお話を聞きたかった。赤坂先生、運営スタッフの皆さま、本当にありがとうございました。
赤坂先生のお話は、何度聞いても毎回、引き込まれます。行政にいるものとして、人材育成をする時に大切なことは何かを改めて考える時間になりました。最近、不登校がなぜ起こるかを考えていますが、残念ながら学校文化の問題も少なからずあると思います。教師[管理職を含む]が、根本的に考え方を見直していかない限り、悪い方向にしかすすまないのでは…と思います。今の自分の立場で考えるのはもちろん、幅広く学び続けていかなくては…と、再認識しました。ありがとうございました。
"今まで感覚的だった、指導力のある先生の厳しさと優しさを言語化して、わかりやすく教えていただけました。
自身の学級経営をチェックする良い機会となりました。"
道徳教育の研究をしていますが、学級経営の大切さをあらためて学びたいと思い参加しました。赤坂先生のお話を一度聞いてみたいと思っていました。感覚的に思っていたことが、理論的に説明されていくことに頷くばかりでした。自分の中で整理されていく感覚でした。ありがとうございました!
"日頃何となくこれでいいのかなぁ…とモヤモヤしていた事を理論的にズバリ教えて頂き、霧が晴れたような思いです。自分の学級経営を振り返るとともに、今後意識したい視点が明確になりました。ありがとうございました。私は中学校の担任で、技家を担当しています。全学年全クラスに授業に行く事から、担任クラスで過ごす時間が他教科の先生方より少ない事が気がかりでしたが、ランチや掃除、短学活などの短い時間の中で密度の濃い交流を心がけたいと思いました。今回は小学校メインのお話でしたが、中学校バージョンもあればぜひお伺いしたいと思います。
大変有意義な時間をありがとうございました。"
教師の働きかけは様々あること、そしてそれらを子どもたちの実態や学年に応じて使い分けていくことの大切さを学ばせていただきました。またお聞きしたいです。
退院にはどんな力が必要なのか、言語化されていたのが印象的でした。今、2年目と5年目の先生と組んでいるので、聞いたことを伝えていきたいです。
"初めて参加させていただきました。
オンラインでしたが,雰囲気が温かく参加しやすかったです(^^)"
なるほどなるほどでした。続編お願いします。
引き上げる機能と養う機能の統合というお話腑に落ちました
"本日も、熱くて濃い、貴重な学びを得ました!著書はいつも拝見させていただいていますが、やはり、直接赤坂先生のお話を聞くことで何倍もの学びがあるなーと、毎日実感しています(^^)
あらためて、いつもありがとうございます!そして、今回企画運営してくださった皆様、とってもいい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました!"
"理論に裏打ちされた内容で、普段行っていることの重要性や、新しく取り組みたいことを考える機会になりました。
赤坂先生から、エネルギーをいただきました。月曜日になったらあの子と話したい、クラスの様子を観察したい、またがんばろうと思えました。"
"貴重なお話をありがとうございました。1時間があっという間でたくさんの学びや気づきがありました。
中でも自分自身が今、勤務している学校にどこか言葉にできない苦しさというか違和感を感じているのは、学校全体で共有しているものが織物モデルの縦糸や引き上げ機能が、圧倒的に多いからではないかということでした。特に年度はじめにその傾向がとても強いです。横糸や養い機能に関することは、特に共有されずしている先生や学年はしているという現状になっているのかなと思います。この気づきが、実態を正確に捉えきれているのかどうかということはありますが、まずは自分ができることから取り組んでいけたらいいなと前向きな気持ちになれました。
また機会がありましたら赤坂先生や、校クルーズの皆様からいろいろなお話を聞いて学びたいです。貴重な機会をつくってくださり、ありがとうございました。"
"25年間務めた会社を12月末で辞めて、1月から名古屋市の小学校教員になります。
これまで、赤坂先生のご著書やオンラインセミナーで勉強させていただき、すっかり赤坂先生ファンです!学級経営の神髄について直接学びたく、参加させていただきました。
ひきあげる機能×養う機能についてのお話、とても興味深かったです。成長させたい。けれど、ありのままも認めてあげたい。相反することなのにどう両立させたらいいのかと、まさに考えていたテーマでした。本も読んでしっかり自分の中に落とし込みたいと思いました。
赤坂先生のおっしゃっていたことと、私が目指す教師の在り方は共通していて、そのままの想いで子ども達と接したらいいんだと、少しだけ自信が持てました。
もっとお話聞いていたかったです。また参加させていただきます。ありがとうございました。"
しつけに関して、考え方が変わりました。経験則だけではなく、あれだけの科学的根拠を聞けば、従来のしつけ教育は変えていかなければならないと、これまで以上に強く思いました。
とても良かったからこそ、延長してほしかったです。
"赤坂先生の講習内容には、十分満足しています。
しかし、当日チャット欄に司会の高橋?先生に質問させていただきましたが閉会近くでお読みいただけなかったのでしょうか。ご回答がありませんでした。
なので、直後に主催団体にもメールで同じ質問をさせていただきましたが、9/10/1455の段階でご返答をいただいていません。なので満足していないに〇を付けさせていただいた次第です。質問にお応えしていただくことは、そんなに難しいことでしたでしょうか。"
"私も法則化の時代を経験しました。向山先生のネバーネバーネバーギブアップの言葉を胸に教室に向かった日もありました。今は、赤坂先生のゼミ出身の新採用さんと学年を組んでいます。校内の新採用指導担当が縦糸横糸のチェック項目を全職員に配ってくれました。相互チェックやってみます。でも、私は隣のクラスの様子は見えていないなあ。彼の困り感がよく分かっていないし。ここも、受容が必要なのか。そんなことを考えながら聞いていました。
子どもと話したかどうかのチェックも、やってみます。
教えていただいた観点からこれまでの学級経営を見直し、明日からの学級経営に活かしていきたいと思います。参加して良かったです。ありがとうございました。"