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私たち教師は、一人一人の子供たちに対し、個性を認め、それぞれに適切な対応をしなければなりません。
平等と公正のちがいについては、
https://note.com/jugyoterrace/n/n6e4a8cf303a8
が詳しいので、ご覧ください。
さて、一人一人に合わせた対応について、気になる記事を見つけました。

18歳未満の子供(1816万人)のうち、一人親世帯で暮らす子の割合は10.1%(「国勢調査」令和2年)である。一方、子供の貧困率は二人親世帯で11.2%、一人親世帯で48.3%(2018年のOECD統計)。

舞田敏彦 教育社会学者

驚くべきことに、一人親世帯の約半分が、貧困なのです。日本の子どもの貧困率は今、OECD加盟の38カ国の中で最悪の水準にあります。日本財団のホームページによると、貧困の中で育つ子供たちは、経済的困窮を背景に教育や体験の機会に乏しく、地域や社会から孤立し、様々な面で不利な状況に置かれてしまう傾向にあるそうです。

自分のクラスで考えてみてください。一人親世帯の子供の顔、顔、顔…。悲しいことですが、統計的にみると、その子たちの半分は貧困ということになります。現在、離婚件数は、婚姻件数のおおむね3分の1です。割合的に、多い水準だといえます。

さらに、親の年収が低くなればなるほど、子供の肥満率が増加するという統計もあります。どうしても経済的な面などで教育的に時間と手をかけられず、スナック菓子やインスタント食品、さらには子供の相手をスマートフォンやタブレットに頼っている家庭環境が垣間見えます。

さて、私たち教師はこうした現状の中、何ができるでしょうか?

まずは子供たちの現状を「知る」ことだと思っています。

家庭環境を知ることによって、子供たちの理解が深まります。宿題の量が多くてはできないだろうし、家に帰れば寂しい思いをしているかもしれません。共感的に考えれば、学校で笑顔にさせてあげようと、何か楽しいイベントを企画することもできます。つまり、一人一人のことを考えて、手だてを打つことができますし、なにかを許すこともできるかもしれません。

まずは知ること。
そして、寄り添うこと。

教える人としても、一人の大人としても、子どものそばにいられる人間でありたいと思います。

                     三浦健太朗


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