小学校で、歯の健康教育?
小学校は勉強を教えるところだと思ってきました。しかし、日本では「人格の形成」を目指している以上、勉強以外のことも多く扱っています。中でも、歯の健康教育について、これまで私はどうもする必要感がもてませんでした。それは家庭の仕事ではないか?という思いが強かったのです。
先日、歯科医師さんの話を聞く機会がありました。現在は保健所に勤めており、歯科教育の大切さを多くの人に広げる仕事もされています。アメリカの水道水にはフッ素が入っており、歯の健康意識が高い、ということを聞きました。海外では、歯科治療が保険適応外であることが多いようで、歯の健康は自分で守るもの!という意識が高いそうです。
話を聞いていて、プロフェッショナル仕事の流儀にもう8年前に取り上げられていた熊谷崇さんを思い出しました。以下、NHKオンデマンドからの引用です。
この番組を見て、驚きました。酒田市全体が、予防的歯科治療に取り組み、全体的にここまで成果を上げているのです。熊谷さん一人の取り組みから始まったことが大きなうねりとなり、市全体の口腔衛生を支えていたのでした。「痛くなったら行く歯医者」から「痛くならないための歯医者」への転換。大きな成果だと感じました。
こうしてみていきますと、初期段階から予防的に取り組む、という点に関しては、健康教育>医療の側面と場面がありそうです。子どもの7人に1人が貧困層と言われている日本においても、歯の健康教育を小学校が担っていくことが大切だと思いました。
三浦健太朗