【学校CHLOOS物語】田中光太郎
2023年9月23日。全国の学校CHLOOSのメンバーが"合宿"と称されたハイブリッドな場に集い、それぞれの想いを仲間たちに向けて語った。
日々何かと忙しく過ごし毎日がどんどん過ぎていく中で、こういうちょっと止まる場面に出会うこと。これがまた何やら心地よい。
この学校CHLOOSに自分はどんな想いで参加し何を挑戦しているのか、仲間たちはそれぞれ何を想い何がしたいのか、ちょっと立ち止まりそんな対話の時間が心地よい。
この場で自分にも仲間たちへのプレゼンの機会をもらい、改めてふりかえる。そして考える。話したいことがとめどなく浮かんでくる。
自分自身が日々何を考えているのか、何がきっかけで学校CHLOOSのこの場にいるのか、どんな人生を歩んできて、仲間たちとこの先何を成し遂げたいのか。
そんな中、この仲間たちに共有したい出来事に最近出会ったことを思い出す。そうだ、この話とそこで自分が感じたことをみんなに共有しよう。9月に開校し一か月が過ぎようとしていた「NIJINアカデミー」。PCの画面の中で目にした子どもたちのあの姿。
「学校にいけない、学校が辛い。」ついちょっと前までそう苦しんでいた子たちが、ある仕組みによって構築された新たな学び場であれほどまでに楽しく、活き活きと過ごし学んでるあの姿。もはやあの子たちが苦しんでた姿を想像するのは難しいぐらい、素晴らしい学校の形、学び場の姿があの場に見えた。それを仲間たちに共有したい。
「選択肢」。このキーワードが頭に浮かぶ。
コロナに世界が翻弄されたこの数年で、我々大人の世界も劇的に変化を遂げた。その大きな一つは仕事の仕方であり仕事をする場所であろう。毎日朝起きて特に考えることもなく決まった時間に家を出て、満員電車に揺られ会社に向かい、一日仕事をして夜ウチに帰る。
そんななんでもない行動にも、それをする意味や目的をいやでも考える必要が生まれた。
その目的を達成するために「いつ、どこで、どうやって、誰と」その仕事に取り組むのか。そんなことを自然に考えるようになった。もはや毎朝会社に行くことは目的でもなんでもない。今日会社に行くか行かないか、毎日都度判断するそんな日常が普通になった。
学校CHLOOSとの出会いもまた新たな「選択肢」を自分にもたらした。やりたいこと、やらないといけないことそれぞれが、どの立場でどんな手段でどんな仲間とやれば実現できるのか、そんな選択肢を得た。30年仕事をしてきてこんな感覚をリアルに持ったのは実は初めての経験である。
「学びの選択肢」もあれば「仕事の選択肢」もある。そんなのが普通になるこれからの社会に、NIJINアカデミーで学ぶあの子たちは何の違和感もなく飛び込んでいくのであろう。そんな世の中の実現を、この学校CHLOOSの仲間たちとチャレンジしたい。その「選択肢」を子どもたちに提供するのもまた我々大人のだいじな役割なはず。
"合宿"と称されたあの日のあの時間、仲間たちを語り合いながら、そんなことを思った。
縁は円である。
「出会い」と「想い」と「行動」が「関心と興味」でつながり新たなチャレンジにつながる。学校CHLOOSでのこの縁をだいじに、さぁ!明日からまた何をしよう。
みなさん、ぜひ学校CHLOOSへ!この場でみなさんと新たに出会えること、楽しみに待ってます。
written by Kotaro TANAKA