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子どもは自ら成長する。小学1年生の驚くべき成長

NIJINアフタースクールのあおたりです。
先日、小学1年生の男の子が見て欲しいものがあると話しかけてきました。

彼は、canvaというグラフィックデザインツールでプレゼンテーション用のスライドを作成していました。
『塩の作り方』
夏休みの自由研究で海水から塩を作ったそう。その過程をcanvaでスライドにまとめて、みんなに発表しようとしていたのです。

1年生の彼が、canvaを初めて使ったのは、2ヶ月前のアフタースクール開校当初です。

タイピングで文字を打つことも難しく、自分の名前を入力するのもやっとでした。

そんな彼が知らぬ間に、その辺の大学1年生よりも上手なのではないかと思うほど、レベルの高いスライドを作成できるようになっていたのです。

全体ミーティングでみんなに見てもらおう!と提案して、プレゼンなんてしたことがないであろう彼に発表をしてもらいました。

なんと言って始めたら良いか分からず、スライドを見せるだけでした。
『これは何をしたの?』
『何の写真?』
私が質問して答えてもらうことで、なんとかみんなに塩をつくったのだと分かってもらうことができました。
たどたどしくて、発表としては、うまくはなかったけど、小学1年生の挑戦だと考えると本当に素晴らしかったです。
年上の子たちも、良い研究だね!おもしろい!と声をかけてくれて、その子も嬉しそうでした。

驚いたのは、その次の日の全体ミーティングでした。小学1年生の彼は、また、発表をしたいと言ってきました。昨日いなかった子もいるから、見てもらおうか〜と、もう一度彼に発表をしてもらったのですが、前の日の発表の時とは別人だったのです!

何の発表をするのか丁寧に説明をしたあと、スライドを進め、塩作りの過程を写真を見せながら説明しました。たった1日の子どもの変化に驚き、心底感動しました。
私たちはプレゼンの仕方を教えてはいないのです。

彼は伝えたかったのです。仲間たちに自分の学校での頑張りを。こんなことができるんだということを。

子どもが成長するために必要なのは、大人の教えではないのです。こんなことをしてみたい!挑戦したいと思う本人の気持ちと、どんな挑戦も受け止めて応援してくれる仲間なのです。

私たち教育者がやるべきことは、与えるのではなく、子どもをやる気にさせる、ただそれだけなのではないでしょうか。

やる気にさせる。
それが、何より難しいのですがね。



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