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人間関係があれば 困難も乗り越えられる~小6女子の生徒物語~
できてから今月でちょうど一年を迎えた「専任サポートプラン」
特長は、一人の生徒に対して一人のスタッフがつく「1on1」という仕組み。
その中で、これまで数々のドラマも生まれてきた。
今回は、そんな子どもたちの頑張り、成長の中でも、ある一人の女の子の物語をお届けします。
1.入学時の姿
専サポ当初の三者面談。
お母様の目線が時々、パソコンの下に向けられた。
初めての面談、彼女は画面の下にいた。
お母様による通訳で、彼女の声がこちらに届けられる。
小学6年生。二人は『今後のより所』『人との繋がり』を求め、ニジアカへ入学したとのこと。
最短2ヶ月のお試し。その日々がここから始まった。
感覚過敏。特に音には人一倍敏感な彼女。リアルな生活での外出には、イヤーマフや耳栓などが欠かせない。
バーチャル校舎では、みんなが集まる場所から一番離れた入口で、そっとみんなの様子を見守る姿が見られた。
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2.最初の2ヶ月
夏休みの1ヶ月間。
本人・保護者と相談して、休み期間中もできることに挑戦することに。
毎日のコドモン、スラック…保護者の見守りあり、専サポスタッフの見守りありだったのが、少しずつ自分一人でできるようになっていく。
レジンなど『ハンドメイド作品』を作るのが得意な彼女。
専サポスタッフから「キャンバで自分の作品シートを作ってみない?」との提案。
キャンバの機能を軽く説明、すぐに才能が発揮し始めた。
入学から2ヶ月目が終わろうとしたとき、二人の今後の意向を確かめた。
「もう1ヶ月継続してみます」との答え。
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3.いっしょコース
3ヶ月目を目前にしたある日。
彼女から「月が変わるので、新しいリズムで頑張りたいです」と逆提案があった。
自分一人で頑張る日を『ゆっくりコース』、専サポスタッフと共に過ごす日を『いっしょコース』と名づけ、新たな週のリズムで歩み始めた。
①二人だけのものではなくなった『いっしょコース』
専サポスタッフと遊びたいとの想いで、彼女のアイディアで作られた『手作りオセロ盤』
彼女の行動力、実現力の高さには正直驚いた。
ここで終わるのはもったいないと、専サポスタッフは「パドレットで紹介して、みんなにも遊んでもらうのはどう?」と提案。
そして、チームのスタッフや仲間がくれたコメントから、さらに新たな展開が生まれる。
②『お試し対局』
仲間との交流が実現したのは、手作りボードゲームの第2弾で『将棋盤』を創ったことから。
将棋サークルであり、同じチームの仲間に声を掛け、仲間に実際に『手作り将棋盤』で遊んでもらう『お試し対局』をリアルタイムで見守った。
彼女は同じフロアの少し離れたところで見守った。
最後、決着がついたとき、対局をした仲間たちは彼女のところに駆け寄った。
お互いに会話の声が届く距離で、自分の声で直接互いにお礼を伝え合った。
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4.人間関係の先に見えてきたもの
もうすぐで、彼女が入学して半年が経つ。
入学して4ヶ月目、再度今後の意向を確認した際にいただいたお返事。
「先生のおかげです。いい出会いに恵まれました。人間関係があれば困難も乗り越えられるという安心感をもちました。これから中学になっても3年間ニジアカを続けます」
この言葉と共に見せてくれた、親子二人並んだ笑顔。
それが、私の目にはより一層輝いて見えた。4ヶ月目にして初めて、彼女の本当の姿を見ることができた。
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ニジアカに来て、再び自分らしく輝き始め、未来を描けるようになった彼女。
入学当初は「だらけていたかった」との本音もポロリ。でも、ニジアカに入学して「積極的になってきた」とも話す。
彼女に今の目標を聞いた。
「中学校の初日、教室に行って、仲間と一緒に新出発を迎えること」
目の前の子の「ありたい姿・Being」を保証し、
その子の「なりたい姿・Doing」実現も目指す。
それがニジアカ。
それが専サポでもある。
今日も、彼女は創作活動に励んでいる。
物語主人公・バナー作成 小6女子
伴走スタッフ りか