好きなものを書いて上手くいかないとき〜小説のちょっとしたコツ
崖っぷち作家のニジマルカです。
小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。
今回は「好きなものを書いて上手くいかないとき」です。
自分の好きなものが受け入れられない
最初は誰でも自分の好きなものを書くと思います。
それがそのまま受け入れられたなら、とても幸運です。
自分が好きなものと、読者が好きなものが同じだったということですから、そのまま進めばいいです。
ですが、受け入れられないなら、どうにかしなければなりません。
もちろん、それでいいなら何もしなくて構いませんが、だいたいにおいて、何かを書くのは誰かに読んでほしいからでしょう。
ですから、本音を言えば、誰でもたくさんの人に受け入れられたいはずです。
自分の好きなものが受け入れられない、というのは、自分の好きなものと、読者の好きなものがズレているということです。
このズレをどうにかしなければならないのですが、これがなかなか難しいのですね。
誰でも自分が好きなものを曲げたくないからです。
そういうときの考え方のコツがあるのでご紹介します。
好きなものは変えなくていい
自分の好きなものは変えなくて構いません。
好きなものを大事にしてください。
それが、あなたの書く動機でもあるからです。
でも、もう少し読者に受け入れられたいですよね。
そういうときは、「外側だけ変える」と考えましょう。
図にするとわかりやすくなります。↓
あなたが好きなものは中心の濃い円です。
その周りの薄い円が「流行のものや読者が好きそうな要素」です。
あなたが好きなものを中心に置き、外側だけ少し読者に寄せる、と考えればいいです。
あなたが書きたいものは、外側の要素ではないはずです。
中心の部分が、好きなものであり、かつ譲りたくないものですよね。
ですから外側(外から見える部分)は、いくら変えても構わないのです。
好きなものは変えずに外側だけを変えましょう。
こう考えると、読者に合わせるのがかなり楽になります。
どうせ好きなものしか書けない
本当のことを言うと、外側どころか中身を読者好みにしたとしても、どうせ自分が好きなものしか書けません。
どれほど時流に合わせても、売れている作品を真似しても、最終的には好きなものしか書けないのです。
嫌いなものは、どうやっても書けないのですね。
ですから、読者に合わせることを、あまり苦しく思わなくても大丈夫です。
いくら読者に合わせていろいろ変えたとしても、どうせ書けるのは、自分が好きな話だからです。
「どうせ自分が好きなものしか書けない」
そう開き直れば、さらに気が楽になると思います。
今回のまとめ
小説のちょっとしたコツ「好きなものを書いて上手くいかないとき」でした。
1.好きなものは変えずに、外側だけを変える
2.外側はどんどん変えていい
3.読者に合わせたとしても、どうせ自分が好きなものしか書けない
4.だから気にせず、真似してもいいし、流行の要素を使ってもいい
「自分が好きなものを書くか、読者が好きなものを書くか」は必ず悩む問題です。
ですが、上のコツを知れば、それほど大きな問題ではないとわかるはずです。
それではまたくまー。