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「変える」とは裏切ること

崖っぷち作家のニジマルカです。

何かが上手くいかないときは、やり方を変える必要があります。

でも「変える」って一体どういうことでしょうか。

今回は「変えるとは何か」という話です。


上手くいかないとき

作品を売ったり、自分で商売している人は多いと思います。

作品を公開しても、新しいサービスを始めても、上手くいかないときがありますよね。

反応が少なかったり、予想よりぜんぜん売れなかったり。


結果が出ないときは、単純に言ってやり方が間違っています。

ですから、良い結果を出すためには、やり方を変えなければなりません。

そこで、やり方を修正し、「かなり変えたぞ」とまたリリースするのですが、結果はあまり変わらなかったりします。

なぜそうなるかというと、自分が思うほど変わっていないからです。


ほとんど変わっていない

山登りに例えるとわかりやすいかもしれません。

目的は頂上に着くことです。

毎回、あるルートで山に登っていますが、岩場にぶつかって、それ以上登れません。

そこで「やり方を変えよう」と決意して、いろいろと変え始めます。


しばらく悪戦苦闘したあと、

「よし、これでだいぶ変えたぞ!」

と、また山に挑みます。

ですが、変わったところはどこかと言えば、

「靴を新しくした」とか
「お弁当をサンドイッチに変えた」とか
「服を赤色にした」とか

そんな程度だったりするのです。


自分では「今度こそ変えた!」と思っているのですが、やっぱりいつもと同じルートで山に登り、同じように岩場にぶつかって「またダメだった……」と帰ってくるのですね。

この場合、「変える」とは「登山ルートを変える」ことです。

ですが、そこまでは変えていません。

変えているのは、ほんの些細などうでもいいことです。

そうして毎回同じところでつまずき、すごすごと帰ってきます。

人生で同じ問題にぶつかっているときは、いつもこのようなことを繰り返しているものです。


変えるのはリスクを伴う

さて、「今度こそ変えるぞ!」と決意したのに、なぜ変えられないのでしょうか?

答えは簡単です。

変えるのはリスクがあるからです。

道を変えるのは危険が伴います。

誰しも、行ったことのない危険な道に踏み込みたくはありません。

ですから、いつも通りの安全な道をたどりながら、服を変えたり、お弁当を変えたりして、「変えた気」になっているのです。

それではいつまで経っても頂上にはたどり着けません。


たとえば、ある作品を売っているとしましょう。

あなたには少なからずファンがついています。

ある作品を公開すると、いつものファンが買ってくれました。

ですが、もっとたくさん売るために「変えよう!」と決意したとします。

この場合の「変える」とはどういうことだと思いますか?

それは

既存のファンを捨てる

ということです。


変えるとは裏切ること

変えるとは裏切ることです。

作風を変えれば、既存のファンは買ってくれなくなるでしょう。

ですが、それが意図したことのはずです。

ファンがいる場所から、もっとたくさんの人がいる場所を目指したのですから、今までのファンが離れるのはあたりまえです。

逆に言うと、ファンが離れなければ「変えるのに失敗した」のです。


上で書いたように変えるにはリスクが伴います。

結果的に、ファンを裏切ったり、利益を捨てることになるでしょう。

ですが、そうならない限りは変えられていないのですね。

もちろん、既存のファンを大事にするやり方もあります。

その結果で満足なら、それでいいと思います。

ですが、もしもっと高みを目指すなら、いずれは今ついているファンを置いていくことになります。

自分はもっと大きなステージに上っていきたいと考えています。

大きなところに上がるには、何かを変えなければなりません。

ですから、将来的には、今ファンでいてくれる人たちを捨てていくことになるのでしょうね。


今回のまとめ

変えるとはどういうことかという話でした。

1.変えようと思っても、ほとんど変わっていない
2.変えるのはリスクを伴う
3.変えるとは既存のファンを裏切り、捨てていくこと

今回の話は、先輩作家さんに言われたアドバイスを元に書きました。

聞いたときは「変えるってそういうことか」と、厳しさを感じるとともに、とても納得したのを覚えています。

それではまたべあー。

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