小説のタイトル付けで悩んでいる人向けの話〜すぐ使える簡単なテクニック3つ
小説のタイトル付けで悩んでいる人は多いと思います。
「タイトルが重要なことはわかるけど、どう付けたらいいかわからない」
今回はそんな人のために、すぐ使えるテクニックを3つほどご紹介します。
タイトルの重要性
最初に、タイトルの重要性についておさらいしておきましょう。
このnoteでは何度も書いていますが、小説の内容より、タイトルの方が何百倍も重要です。
なぜなら、読者はタイトルで読むかどうかを決めるからです。
読むか読まないのかの判断に、内容の良し悪しは関係ありません。
当然ですが、読む前に選ぶからですね。
自分自身も、タイトルを見て「良さそうだな」と思ってクリックしたり、買ったりしているはずです。
ですから、内容に自信があるならなおさらのこと、タイトルに力を注ぎましょう。
タイトルをちょっと良くするだけで、確実に読者が増え、あなたの作品が多くの人に届くようになります。
ライティングの本が役に立つ
ところで、タイトル付けで悩んでいるなら、小説の指南本などではなく、ブログライティングやセールスコピーの本が役に立ちます。
これらはもちろん小説向けの本ではありませんが、そこに流れる思いは同じです。
それは、
どうすれば読んでもらえるか
という思いです。
ライティングやセールスコピーの本では、その思いを徹底的に追求しているのが特徴です。
小説を書いている人の中には、こういった本や姿勢に対して、
「なんか下品じゃない?」
「そこまでしたくない」
「あざとすぎるなあ…」
などと考える人も多いでしょう。
ですが、こういった本の「絶対に読んでもらいたい!」「読んでもらえるなら何でもする!」という、ある意味なりふり構わない姿勢は、作家志望者さんも見習うべきところだと思います。
どれでもいいので、この類いの本を一冊読んでみるといいです。
たとえば、以下などは参考になりました。
何冊か読んでみた限りでは、書いてあることはわりと共通しています。
小説のタイトルには使いにくいテクニックもありますが、「これは使えそうだな」と思ったものを以下からご紹介します。
すぐ使えるテクニック
タイトルに使えそうなテクニックとしては以下があります。
異質な組み合わせ
数字を入れる
疑問形にする
それぞれ簡単に見ていきましょう。
1.異質な組み合わせ
反対の言葉を組み合わせたり、異質な言葉を組み合わせるやり方です。
タイトルの前半と後半で、まったく合わない言葉を組み合わせるのが簡単でしょう。
たとえばこんなタイトルがありますね。
嫌われる勇気
月と六ペンス
下町ロケット
老人と海
宇宙兄弟
リアル鬼ごっこ
美女と野獣
蜜蜂と遠雷
コンビニ人間
奥ノ細道・オブ・ザ・デッド
これは簡単で、しかも効果的なので、私自身も自分の作品で使っています。
上手い対比や、今までなかった組み合わせを思いつくと、それだけで勝負できるのでオススメです。
2.数字を入れる
数字を入れるのも簡単で、かなり効果があります。
一、1はかなり強い数字でありながら、わりと使いやすい印象ですね。
たとえば、以下のようなタイトルがあります。
1分で話せ
人は話し方が9割
超一流の雑談力
1%の努力
1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
十角館の殺人
六番目の小夜子
99%の誘拐
八日目の蝉
八つ墓村
秒速5センチメートル
七人の侍
私がお世話になっているレーベルでも、数字をタイトルに入れて大ヒットした作品があります。
数字は具体的なので、上手く使うとかなり目を引くタイトルを作れます。
3.疑問形にする
疑問形にする手もあります。
小説のタイトルで疑問形を使うのは、けっこうハードルが高いですが、ハマるとものすごく効果がある感じです。
こんなタイトルがあります。
さおだけ屋はなぜ潰れないのか?
成功している人は、なぜ神社に行くのか?
餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?
君たちはどう生きるか
アンドロイドは電気羊の夢を見るか
打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?
蜘蛛ですが、なにか?
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか
一度は使ってみたいですが、上手く使わないとスベりそうですね。
ただ、タイトルは少し冒険してみるくらいでいいと思っています。
私がいるジャンルでは、よく似たタイトルが氾濫しているので、ちょっと変なタイトルにするくらいじゃないと手に取ってもらえません。
ですから、内容は定番的に読者の欲望を満足させ、タイトルはきちんと差別化するという戦術がいいかなと考えています。
ご紹介した方法はとても簡単なので、気軽に試してみてください。
ちょっとタイトルを直すだけで、かなり反応が変わるので驚くかもしれませんよ。
今回のまとめ
「タイトル付けに使える簡単なテクニック」でした。
内容よりタイトルが重要
読む前に選ぶので内容は関係ないライティングやコピーの本が役に立つ
一冊読んでみると参考になるすぐ使えるテクニック
異質な組み合わせ
数字を入れる
疑問形にする
一番簡単なのは数字を入れることでしょうか。
いま書いている作品のタイトルに、強引に数字を入れてみるのもいいかもしれません。
それではまたくまー。
(2023.5.29追記)
わーい!