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アイデアが上手くいくか手軽にチェックする方法〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。

今回は「アイデアが上手くいくか手軽にチェックする方法」です。


アイデアをチェックするには

どのような作品を書くにせよ、最初はアイデアを出すところから始まります。

「悪役令嬢が現代に転生する話はどうだろう?」
「タイムリープを絡めた恋愛ものとかどうかな」
「異世界の探偵ものはいけるだろうか」


アイデアを出したときはそのまま突っ走らずに、まずは軽くチェックしてみるのがオススメです。

チェック方法は簡単です。

アイデアのワードで検索してみることです。

検索してみれば、そのアイデアがすでにあるのか、筋の良いアイデアなのか、珍しいアイデアなのかなどがすぐにわかります。


チェックの流れ

説明するほどでもないと思いますが、チェックの流れはこんな感じがいいと思います。

  1. ワードになっているか確認する

  2. ネット全体を検索する

  3. 小説サイトなどを検索する

それぞれ見ていきましょう。


1.ワードになっているか確認する

検索するにはワードが必要です。

出したアイデアをワードの形に出来ないなら、そもそも、そのアイデアはぼんやりとしすぎています。

少なくともワードの形になっていなければ、アイデアとは言えません。


「アイデアを出す」とは「新しいワードを出す」ことだと考えましょう。

読者はタイトルなどに含まれるワードを見て、その作品を読むかどうか決めます。

ですから、ワードの形になっていないアイデアは、読者にとって、アイデア(新規性)とは認識されないのです。


アイデアがストーリー展開にあるとしても、そのストーリーをワードに分解してみましょう。

どうしてもムリなら「〜が〜する話」くらいにまとめれば、検索できると思います。


2.ネット全体を検索する

アイデアをワードにしたら、ネット全体を検索してみましょう。

たとえば「お坊さんが探偵のミステリはどうだろう?」と考えたとします。

そういう場合は「僧侶 探偵 ミステリ」などで検索すればいいですね。


実際に検索してみると、『住職探偵』『おくりびとは名探偵』『戒名探偵 卒塔婆くん』などが引っかかりました。

可能ならオリコンなどで販売部数を調べるといいですが、単純に考えて、このくらいしか引っかからないということは、珍しいタイプのアイデアだとわかります。

また、各作品のアマゾンのコメント数を見れば、それほど売れた感じではないこともわかるでしょう。

(『戒名探偵 卒塔婆くん』は有名作家さんの作品でもあり、もしかしてわりと売れたかもしれません)

(なお、読書メーターでは「珍しい作品」の登録数が増えることが多いので、登録数で判断するのは難しい印象です)


ですから「僧侶の探偵」というアイデアの感触はこんな感じだとわかります。

  • 新規性はやや高い(わりと珍しいアイデア)

  • 読者ウケは悪そう(それほど受け入れられる感じではない)


このまま、このアイデアを採用するかどうかは自分の戦略次第です。

新規性が高いので目立つのは確かでしょう。

ですので、新人賞などには向くかもしれません。

新人賞ではかなり新しめの作品でも受け入れられるからです。


一方、市場では厳しい結果になると予想されます。

ですから、目立つことを優先するならこのアイデアを詰める方向で考えてもいいですし、「ちゃんと読まれたい(売れたい)」と思うなら見送った方がいいかもしれないと判断できるわけです。


3.小説サイトなどを検索する

さらに、各種小説サイトでも検索してみましょう。

いまでは多くのネット小説サイトがありますが、代表的なのは

  • 小説家になろう

  • カクヨム

  • アルファポリス

  • 魔法のiらんど

  • エブリスタ

  • 野いちご

あたりでしょうか。


手当たり次第に検索してみれば、自分のアイデアがありきたりなのか、ちょうどいいくらいなのか、あるいは新しすぎるのか、などが作品数やポイント数などの数値としてわかります。


上で出した「僧侶」で言うと、おそらく「僧侶」自体の需要がそもそも高くありません。

一部のBLや溺愛系で見かけるので、そちらの需要は少しはあるのかもしれません。

ですから、戦い方次第ではあるものの、「僧侶」を前面に押し出しても難しいと判断できるのです。


検索するクセをつけよう

最初はアイデアを出してすぐに書き始めてもいいですが、たまには検索してみるといいです。

検索すると、自分のアイデアがどれほど陳腐かもわかりますし、そもそも読者が好まないアイデアかどうかもわかります。


検索して他の作品を知ることは、意識を切り替える上でも良い機会だと思います。

たいていは自分が好きなものを書いているものですが、検索すると、読者が好む作品と好まない作品があることがはっきりとわかります。

それがわかってようやく「じゃあ、読者が好きなのはどういう作品だろう?」と考え始めることができるのです。


小説を書いていれば、いずれは読者や他の作品と向き合わなければならなくなります。

アイデアを検索してみることは、その最初の一歩として手軽で良い方法だと思いますね。


今回のまとめ

小説のちょっとしたコツ「アイデアが上手くいくか手軽にチェックする方法」でした。

  1. アイデアを出したら検索してみるのがオススメ

  2. まずアイデアがワードになっているか確認する

  3. ネット全体を検索するとおおまかな傾向がわかる

  4. 小説サイトを検索すると作品数やポイント数で数値としてわかる

アイデアを検索してたくさん引っかかるなら、それは陳腐なアイデアだということです。

ですから、何かもっと新規性を加えなければならないわけですね。

それではまたくまー。

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