手軽にできる文章練習法3つ〜小説のちょっとしたコツ
崖っぷち作家のニジマルカです。
小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。
今回は「手軽にできる文章練習法3つ」です。
手軽にできる練習法
小説の練習で一番効果が高いのは、なんと言っても新人賞に出すことですが、その他にもいろいろと文章の練習をしていました。
練習ばかりしても仕方がないとは言え、練習を習慣にすれば、少なくとも、毎日書いている状態を保てます。
練習よりも「毎日何か書く」ことの方が重要かもしれませんね。
今回は私がやっていた手軽な文章練習を3つご紹介します。
1.模写
これはド定番の練習法です。
私も長年やっていました。
好きな作家さんの文章を半ページから1ページほど書き写すだけです。
模写の良いところは、自分の書き方について意識的になれることだと思います。
模写すると「あ、自分はこうは書かない」とか「これは自分の語彙にはないな」といちいち違和感を覚えて立ち止まることになるのですね。
これは新鮮な体験であり、勉強にもなります。
ですから、もしかすると、模写は、ある程度経験を積んでから、自分の書き方や癖のチェックのつもりでやるのが良いのかもしれません。
2.描写練習
これはプロ作家の方が言っていた練習法ですが、何か適当な写真を見て、それを描写するという方法です。
写真はネットにあるもので構いません。
いまならいくらでも素材があるので困ることはないと思います。
いろいろなジャンルの写真を選ぶようにすると、描写の幅が広がります。
これはけっこう役に立ったと思います。
いろんな場面を事前に見ておくことになるので、情景を想像するのにも役に立ちますし、一度書いたことのある場面ならすらすら書くことができます。
さらに難易度を上げるなら、動画を描写する方法もあります。
特にアクション描写の練習になりますね。
動画までいかなくても、写真を描写する練習はかなりオススメです。
3.シーン再現練習
これはベンジャミン・フランクリン(『フランクリン自伝』や凧を使った電気実験で有名)が文章練習法として書いていた方法を応用したものです。
手順はこうです。
1.小説のあるシーンを読む
2.そのシーンの場所や時間、登場人物、行動や会話をメモする
3.後日、メモからシーンを再現する
4.自分が再現したシーンと、小説のシーンを読み比べる
まず小説のシーンを読んで重要事項のメモを取り、シーンがどう書かれていたか忘れたころにメモからシーンを再現します。
そして、小説のシーンを正解として、自分が書いたシーンと比べるという練習方法です。
これはすごく疲れるし、時間もかかるので、たまにしかできませんでしたが、勉強になるのは間違いないです。
やってみると、「ここで視点が寄るのか」とか「この順番で描写するんだな」「説明はこの辺りに入るのか」など細かい工夫に気づきます。
この方法の良いところは、正解がわかることです。
小説に書いてあるシーンが一応の正解なので、答え合わせができるのですね。
細かいところは違って構いませんが、初心者の間は正解がわからずに悩むものなので、その点でもわりと良い方法だと思います。
ただ、手軽ではないですね……
今回のまとめ
小説のちょっとしたコツ「手軽にできる文章練習法3つ」でした。
1.模写をすると自分の書き方や癖に気づける
2.写真を見て描写すると、練習にもなり、場面の脳内ストックにもなる
3.シーン再現練習は疲れるが、答え合わせできるのが良い点
手軽さと得られる効果を考えると、2の描写練習がとっつきやすいと思います。
それではまたくまー。