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小説のちょっとしたコツ

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小説のちょっとしたコツや小技、考え方などの記事をまとめています。「文末の処理」「描写の考え方」「ページ数と内容」ほか。
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#表現

自分の癖に気づこう〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「自分の癖に気づこう」です。 癖は気づきにくい何作か書いて書き慣れてくると、次第に手癖が出るようになってきます。 いつもどおりの表現や慣れたやり方で書くようになるのですね。 そういった癖がすべて悪いわけではありませんが、癖は気づきにくいので、あまりよくない癖でもそのままにしてしまう場合があります。 基本的に文章はプレーンな方がいいと知っておきましょう。 プレーンな文章とは、

繰り返さない〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「繰り返さない」です。 繰り返さないのが基本読みやすい小説の基本は繰り返さないことです。 同じ単語や同じ表現が繰り返されると、読者はそこに意味があるように感じてしまいます。 ですが、実際には作者の不注意で繰り返しになっているだけで、そこに意味はないのですね。 ですから、その繰り返しはただのノイズです。 読者の集中力を乱すだけですので、極力取り除きましょう。 繰り返しがちな

セリフでやりがちなミス〜小説のちょっとしたコツ

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「セリフでやりがちなミス」です。 やりがちなミス小説を書き始めたばかりのころは、いろいろ失敗するものです。 初心者の方がセリフでやりがちなミスには、以下のようなものがあると思います。 誰のセリフかわからない 〜が言った。が続く 冗長、または説明的すぎる それぞれ見ていきましょう。 1.誰のセリフかわからない1つめは発話者がわからない問題です。 ネット小説やライトなエンタメ作品などでよく見かけます。

人称の基本を知ろう(3)〜人称ごとの内面の書き方

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「人称の基本を知ろう(3)」です。 前回の記事はこちら。↓ 前回のおさらい前回は人称ごとに地の文を誰が書いているのかを説明しました。 一人称は人物本人。↓ 三人称は人物とは別の話者でしたね。↓ 話者の違いによって、情報の出し方には以下のような違いがありました。 一人称 人物が見たもの、聞いたもの、感じたものしか書けない 三人称 人物が知らない情報も書ける 三人称ではわりとルーズにいろいろ書けますが

読みやすくするには〜小説のちょっとしたコツ

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「読みやすくするには」です。 「読みやすい」とはどういうことか世の中には読みにくい小説と、読みやすい小説があります。 読みにくい小説にも味があり、決して悪いわけではないのですが、あまりにも読みにくいと読者が減るのも確かなことです。 ですので、今回は読みやすくするにはどうすればいいか考えていきましょう。 最初に「読みやすい」とはどういうことか確認しておきます。 ごく単純に言って、「読みやすい」とは ノイズが