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小説のちょっとしたコツ

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小説のちょっとしたコツや小技、考え方などの記事をまとめています。「文末の処理」「描写の考え方」「ページ数と内容」ほか。
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#内面

キャラがブレる問題を解決する〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「キャラがブレる問題を解決する」です。 キャラクターがブレるたまに小説を読んでいると、「キャラがブレてるなあ…」と思うことがありますよね。 最初と最後で性格が変わりすぎていたり、言っていることとやっていることが違うといったことが主な理由でしょう。 キャラがブレるのは、だいたいにおいて、キャラの変化についての方針がはっきりしていないことが原因です。 特に、一般小説に慣れている人

天才キャラを書くには〜小説のちょっとしたコツ

崖っぷち作家のニジマルカです。 小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「天才キャラを書くには」です。 天才キャラとはたまに登場人物として天才を出すことがあると思います。 ミステリだと名探偵キャラとか、日常ものでもギフテッドな人を登場させたい場合もあるでしょう。 どのような天才を登場させるにせよ、まず天才とはどういう存在かわかっておくといいでしょう。 こんな感じです。↓ 左右の軸は、ある論理体系における論理力の大小です。 単純に言って、キャラ

心の声の書き方〜小説のちょっとしたコツ

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「心の声の書き方」です。 心の声とは心の声とは、話者や視点人物が心の中で考えたり、思ったりしていることです。 内面描写や心情描写と言った方がいいかもしれません。 さまざまな表現の仕方があると思いますが、今回はよく使う3つの方法を見ておきましょう。 大きく直接的か間接的かの2つに分かれ、直接的な方はさらに2つの方法をよく見かけます。 直接的 地の文にそのまま書く カッコで囲う 間接的 〜と思った、〜と

人称の基本を知ろう(3)〜人称ごとの内面の書き方

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「人称の基本を知ろう(3)」です。 前回の記事はこちら。↓ 前回のおさらい前回は人称ごとに地の文を誰が書いているのかを説明しました。 一人称は人物本人。↓ 三人称は人物とは別の話者でしたね。↓ 話者の違いによって、情報の出し方には以下のような違いがありました。 一人称 人物が見たもの、聞いたもの、感じたものしか書けない 三人称 人物が知らない情報も書ける 三人称ではわりとルーズにいろいろ書けますが

人称の基本を知ろう(4)〜内面を書くときの重要ルール

小説のちょっとしたコツや小技をご紹介するシリーズ。 今回は「人称の基本を知ろう(4)」です。 前回の記事はこちら。↓ 前回のおさらい前回は、内面の書き方の違いを人称ごとに説明しました。 まとめるとこんな感じです。↓ 一人称 本人が感じたことをそのまま書く 三人称 憑依型:ほぼ一人称と同じ 背後型:やや離れたカメラから推測して書く 図にするとこうです。↓ 三人称における内面の書き方は、図のように2通りあります。 おそらく、いまの主流は「憑依型」なので、感