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『相談回』小学生の娘が宿題をやりません(その2)
家に帰ってから、なかなか宿題に取り掛からない。
はじめてもダラダラしていて終わらない。
そんなご相談を受けました。 その続き…
(1)はこちら
■なんで勉強をするの?
あらためて尋ねられて、答えられますか?
もちろん、学習の大切さは分かっている。
でも、それをお子さんに、どう話したらよいでしょう?
自分で分かって、言語化できないことを子どもに伝えることはできませんね。
・好きなことを見つけるため?
・適性を知るため?
・将来仕事をするため?
・良い成績を取って進学するため?
どれも正しいですが、ちょっと足りません。
こうした勉強や学びをするのは
いつ頃だと思いますか?
適性や好きなことを見つけるような学びです。
中学や高校、あるいは大学や専門学校など、
「進学」や専門性が出てくる頃に考えませんか?
その頃には、自分で考えたり調べたりしながら
どちらかというと親に相談するのではなく
「自分で考え」て決めていく時期になります。
(写真は、かけ算「3の段」の階段。6の段が隠れていることに気が付きます)
■もっともっと前のこと
その頃に「勉強の大切さ」を知っても
遅くは無いですが、
もっと前に気が付いていたら!と思いますよね。
ですからもっと前、小学校に入学する時に始まる
学習や宿題というものを、コツコツと続けていることが
とても大切になるわけです。
では小学校で学ぶ事って、何でしょう?
算数では計算の仕方、国語では文字、漢字。
そして簡単な短い文章を読みながら「読解」をしたり、
文章問題を解いていくという
とても基礎的な勉強が小学校のほとんどになります。
ということは、適性や好きなことを見つける前には
そのベースになる
●文字が読める
●計算ができる
●分からないことがあったら先生や大人に聞いたり、調べたりという「解決の仕方」を知っている
など、適性や好きなことを見つけていく前の
もっと、「生活に根ざした土台」を育てていく時期になります。
その時期の子供達にいくら
「好きなことややりたいことを見つけるためだよ。」と言っても
その未来は遠すぎてまだ実感できません。
それよりも、将来見つけて行くための
本の読み方、計算の仕方、考え方を知らないと、
好きなものを見つけて幸せに生きる、という
次のステップにも進めないんだよ。
という風に伝えた方が、
子供にはイメージがわきやすいのです。
■時間をかけて体験を積み重ねていく
もちろんそう話したからといって
すぐさま宿題をするようになったり、
勉強を一人でコツコツできるようになるわけではありません。
けれども、
今目の前にある宿題や学習が、自分の将来に進んでいくための
「最初のステップ」であることを
知っているのと知らないのとでは、
大きな違いがあります。
そしてそれを一度だけではなく、
いろんな場面で繰り返し話したり、体験したりということが
子供には伝わりやすいです。
例えば、
大人は買い物をする時に、
自分の気分や感情だけで物を買うわけではありません。
毎日の食事でも、栄養バランスや量、あるいは値段など
総合的に考えて決めていきます。
車や家のような大きな買い物をする時はどうですか?
時間をかけ調べたり、比較をしたりしますよね。
そのすべてに小学生の時の
文字を読んだり計算をするという学びがベースにあるから
私たちは考えることができています。
そうした体験を見せて重ねて行くことで、
子供達の気持ちは変わっていくはずです。
このマガジンは、
実践できるシュタイナー教育をテーマに
学校やサークルが近くに無くても
公立学校に通っていても、家庭で出来る
具体的な内容を
2005年より、二人の子を日本の公立学校に通わせながら、
シュタイナー教室を運営してきた "りえ先生"がお届け。
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