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臭い物には蓋をする【コトバビタミン】第156回

悪事や失敗、都合の悪い事を隠そうと一時的に蓋をしていく。

大きなゴミ箱であれば、多くの「臭い物」をたくさん入れることができるかもしれない。

小さなゴミ箱一つ一つに蓋をしていき、ゴミ箱がたくさん溜まっていくこともある。

「臭い物」を溜めていく受け皿は広げていけるかもしれないが、蓋をする行為に関わる人が耐えられなくなっていく。

その場の臭さは蓋をすることで消すことができても、臭い物の匂いの記憶は消えずに、心を侵食していく。

家のゴミも、その地域の決まった曜日にまとめて出すことで、リセットできる。

しかし「臭い物に蓋をしたゴミ箱」は、他者に見られてはいけないので、出すことができない。
心もリセットできない。

心のゴミ箱にはキャパがある。
蓋をしていっても、いずれ収まらなくなる。

「臭い物」をさらけ出すことで、新たに育つものやその土台が生まれてくることもある。

「臭い物」に蓋をし続けた悪臭は、心の中に溜まっていく。「臭い者」になるな。

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