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恩師のコトバ【コトバビタミン】第30回

おはようございます!虹色さん太(@nijiiro_santa)です。

わたしは最近、学生当時、お世話になった先生が定年退職されるということで、関わりのあったOB・OGによる記念展に出展させていただきました。

今回はそのパンフレットに掲載された先生からのコトバがあまりにもグッときたので、紹介したいと思います。

恩師のコトバ

画像をあげていますが、下に本文もそのまま書いておきますね!

この度定年にて退職することとなりました。
 退職を前に同僚らから退職記念展の開催を勧められました。ただ私は裏方でのアノニマスな仕事も多く、作品としてご披露できるものは限られています。 そこで、私が関わった卒業生たちに加わってもらい、彼らの今と、そこへ至る物語を現在の学生に見てもらうOB·OG展を併催することにしました。教員が語るより遥かにリアルな現実とデザインの周辺を垣間見ることができると思ったからです。
 卒業生たちにSNSなどを通じて呼びかけたところ、私が直接受け持った学生にとどまらず、専門を超えて出入りのあった学生や、開催に賛同してくれた者も加わりました。ボーダレスなのもデザインらしいと思っています。もちろん他にも紹介したい卒業生はたくさんいますし、それぞれに異なる物語があります。 そこには理想的な成功談はほとんどなく、経余曲折を経た壮絶で劇的なものであったりもします。直接間接に伝え聞く卒業生たちのキャリアを聴くたびに思うのは、苦労しながらコツコツ積み上げた結果、クリエーターとして生き生きと還しく活動できることが何より大切で幸せなことだということです。 私自身も大学に入り直したり、会社員やフリーランス、30過ぎてからの大学院進学などを経て、「運とご縁とタイミング」を掴みながら、それまで想像もしなかった今の仕事に落ち着きましたが、通してデザインに携わってこられたことが何より幸せだったと思っています。うちの卒業生たちも、学生当時ろくに就活もせず制作に入れ込み、就職率低迷の元凶であったりもしましたが、むしろ他人とは異なる人生を歩むことが、 その人にしかできないことを育み、クリエーターたり得るのだと信じて見ているところもありました。卒業直後に結果が出るものではなく、もっと長い目で見守るべきことだと思っています。こう言っては何ですが、ここに集った卒業生たちは皆、型にはまらないハミダシもの (変め言葉) です。下積み、回り道、転職などを経て、今も自分と向き合いながら生き生き活動しているはずの者たちです。 この先も繰り広げられるであろう、本人にも予想できない物語が楽しみです。 佐賀大学で美術工芸を学び、その中で賭んだデザインをどう唄噌し、その「周辺」でとう生きているのか、成果物とともに、彼らの歩みとメッセージにもぜひ注目してください。
 私はまだまだやりたいことがたくさんあります。個人的にやりそびれていたこと、好きなことに関わりながら気ままにデザインを続けていきます。 皆様には溢れる思い出、伝えたい感謝がたくさんありますが、まずはこの場を借りてご挨拶とお礼といたします。たいへんお世話になりました。お元気で。


以上が本文です。

この出会いに感謝です!

この先生のゼミを専攻していない学生にも
とても慕われている先生です。

先生のコトバにもあるように、いつまでも「ハミダシもの」として、自分と向き合う葛藤やそこで得た喜びなどを発信していきたいと思いました。

そして、それが少しでも誰かのプラスの刺激になれば、嬉しいですね!

みなさんもこれまでにあった素敵な出会いを振り返ってみて、気になる方に「ご無沙汰してます!」って連絡してみると、忘れていたものが蘇ってくるかもしれませんよ!


また次回に。

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