戻る前のわたしたち。

もし明日が終わったら?

もし今夜が最後だったら?

なんて寝る事がある。

ミスドの前に貼られた菅田将暉のポスターを

じっと見つめて

初めて

紅茶を頼んだ。

真新しい店内に

店員さんのハツラツとした笑顔に

こんな人になりたいと思った。

まだなりたい人がいることに時々びっくりする。

紅茶が美味しいとは知らなかったな。

コーヒーばかりの人生だった。

時々思う。

まだ見ぬ世界の事を。

よく思う。

何も変わらない世界の事を。

もし私が

この私じゃなかったら

知らなかった事ばかりだろうな。

それは、特別な事なのか

普通の事なのか。

温泉に入った瞬間だけがなぜあんなに幸せなのか。

新年会といって

カウンターで値段のわからない刺身を食べて

驚いた。

ビールを瓶で頼んで

分けっこして

酔ったまま

雪の降る街を

さむいねーと笑いながら帰ったこと。

おとしどころのない話をただただして

それでもそれが許されるとゆうこと。

あまりに寒くて

コンビニでコーヒーを買って

小さなカウンター席でまだ話したりず

何も見えない外を見て話したこと。

きっとあなたが居なければ

私はいなかっただろうな。

こんなことは、家族も知らない。

あの日の出来事は誰も知らない。

まだ夢がある。

忘れた方が楽なくらいだよね。

自分の年齢に驚いて

足踏みをしすぎた。

温泉に行かない?て朝からLINEがくる。

すぐに行くーーーと返す。

隣で、回数券買うわ!と言われる。

長風呂で私は泣く。

こんなはずじゃなかったあと泣く。

それを見て笑いながら頷く。

私は決めている。

だから、やってくのよという。

私は話す度泣ける。

あまりに長く入って

ふらふらで外に出て

魚のムニエルか、ハンバーグか聞かれて

ホタテが食べたいなとゆう。

魚のムニエルにホタテが入っていた。

まだまだラッキー?

パンが食べほうだいだって!と笑う

3回はおかわりする。

あの店員さんはあの人の奥さんだろうか?とか話す。

大抵はどーでもいいこと。

どうでもいいことがとてもあたたまる。

本日のデザートがいったい何かによって

この日の良し悪しが決まるぐらい

重要で

店員さんに熱心に聞いて

想像する!

それなら最高そう!と

締めくくりを最高な物にするために。

帰りに

最近のいいことは?と聞く。

星野源のライブに行ったことぐらいかなあ?てゆう。

いや、それは大分いいことやろ!という。

藤井風のライブ行かない?と

盛り上がる。

やっぱり、そーゆうのが大事だよね

わたし達は

ちゃんと家に帰るんだから。

すごいよね!

朝から温泉に入って美味しいランチを食べて

ちゃんと家に帰るんだから

大分すごいよね。

これが内緒にしたいくらい

大切な時間を過ごして

また、家の自分になる前の話し。


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