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第15回キッズデザイン賞受賞
2021年度(第15回目)のキッズデザイン賞の発表が行われた。
キッズデザイン賞とは、特定非営利活動法人キッズデザイン協議会が運営していて、
子どもや子どもの産み育てに配慮したすべての製品・サービス・空間・活動・研究を対象とする顕彰制度です。
すべての子どもは社会の宝であり、未来そのものです。キッズデザイン賞は、多様なステークホルダーとともに子どもの未来が持続的で明るいものであるように、「子どもたちが安全に、そして安心して暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から、子どもや子育てに関わる社会課題解決に取り組む優れた作品を顕彰するものです。ここでいうデザインは、「意匠」などの狭義のデザインだけではなく、「制度」「取り組み」などの広義のデザインまで含めたものが評価の対象になります。また、子ども用はもちろん、大人・一般向けに開発されたものでも、
子ども子育てに配慮されたものであればすべてが対象となります。
以上のことを踏まえ、15年間子どもや子どもに関わる人や空間を大切にされてきた賞である。
今回、株式会社にじいろキャンバスが運営している保育園の中の1つ、「incipit保育園」を作るときの環境デザインで応募させていただいた。
ぜひincipit保育園の開園のnoteとExperience Bookを読んでいただきたい。
結果、子どもたちの創造性と未来を拓くデザインというカテゴリーで賞をいただくことになった。
今回、1園目に建てた「にじのき保育園」は保育園を作ることを目的に自分たちができる限りのことをやりながらやっと建てられた保育園で、その当時の最大限は出せたと思う。
だがその中で見えてきたことや、自分たち会社の大切にしている「芯」みたいなものをもっと反映させたいと思い取り組んできた。
保育園作る時の流れ
事業者 + 建築士 = 保育園
が基本的な流れだが、今回はこれを壊して作ろうと思った。どういう風に壊したかというと
事業者 + 子どもたち + 保育士等 + 保護者 + 建築士 = 保育園
こんな形にしてみた。
事業者が作った「箱」の中に子どもたちと保育者が生活するのではい。
使う人たち自身が、理想な環境を作るために最初から話し合う。
少しでもそんな「余白」を作った。
保育士等も日常の仕事は忙しい。その中で新しい職の構築として参加してもらった。できた後に「使いづらい」「思ったことができない」そんなリスクや不満を持ちながら保育をしたり、その環境をどうにかしようと時間を使ったりするより、今は時間を取られるが最初から入ってもらった方が後々保育士自身も、保育の方法も楽になるのではないかということで参加してもらっている。
結果、そのことにより参加した保育士は自身が環境について積極的に発言したり保育園のことを詳しく理解して他者に説明できる姿が多くみられた。
そして自分たちの考えや経験だけではなく、もう一度歴史の中での「保育園」という文脈を文献などで理解、解釈し、私たちの中での「今後の保育園」を考えながら作っている。
もう一度伝えるが、ぜひダウンロードして読んで欲しい。
私たちは、一般的な考えのもと仕事をするのではなく、そこにいる人たちと一緒に「今」必要で「今」どうしていきたいかを私たちの「一般的考え」としている。
なので、一般的な「当たり前」の中で仕事をするのではなく、
一般的な考え+会社の芯+地域属性+「今」関わっている人=当たり前
だと感じている。システムの中に人がいるのではなく、人がシステムを作っている。システムが出来上がった後でも、人が変わればシステムを変えていく。人が変わると毎回システムを変えるという大変さはあるけれど、人が変わりすぎるのであれば、なぜ人が変わりすぎるのかを検討しながら、そのシステムを変えていく。そうすることによりみんなが納得いく空間や枠組みになるのではないかと考えている。
これからも色々試験的に行っていくと思うが、今回のことが評価をしてもらえて非常に嬉しく思う。
ぜひ、保育園を作りたい方、空間デザインやデザイン思考、人材育成について興味ある方ご連絡お待ちしております。