回復までを綴るはずのnote
丁度1年前に初投稿したnote
『ハナコが苦しみから回復していく様子を残そう』
だけど、私のnoteは
『ハナコを失った悲しみと向き合う場所』
となっている
気がつけば200記事以上を残してた
ハッシュタグは「ペットロス」と付け続けている
いつかはこの日が来ることはわかっているのに
この日のことは1年経っても鮮明すぎる
そのくせに
ハナコが居たこと
ハナコと過ごしたこと
その全てが夢だったかのような気もしてしまう
空に向かって手を伸ばしても
何も掴むことができないように
痛みを伴う悲しみさえ空想のように思えたりもする
確かにハナコと名付けた子は、ここにいた
機械の力を借りながらも、息をしていた
酸素ゲージから出てくると、
まず自力でトイレの場所まで行き
用が済んだら、ベッドに上がりたいという
ベッドの上から窓の外をみている
少し寒いけど窓もあけると、外の匂いをクンクンしている
何を考えていたの?
何が見えていたの?
カメラをむけると
コッチを向いてくれる
何かを言っているような顔
ごめん
何を言っているのか
わからないよ
まだお別れしないから、写真ばっかりとってないで!かな?
もうすぐお別れしなくちゃだから、写真残しておいて!かな?
写真が残っていなかったとしても
ハナコを忘れたりしないよ
忘れるわけがないじゃない
なんとか
すこしでも
栄養をとってほしいと購入したものも届き
良さそうだと思うものを購入してきた
食いしん坊ハナコ用の器には
数日間何も入れてない
口を開けさせて、無理やり口の中にいれるためのシリンジ内の少量の液体だけ
シリンジを使っても、こぼれてしまう
嫌がって吐いてしまう
そのために口の周りは常にベタベタになり
それが乾いてゴワゴワになる
また伸びるもんね
お薬飲む間だけ短くしておこうね
汚れてしまう口の周りの毛を切った
ハサミで適当に切った
また伸びてきたら、可愛く整えてあげるからね
毛を切り落とすハサミの音が冷たくて
ボロボロと涙を落としながら切った
私が席を立ち、もどってくると
ハナコは必ず私が座っていた場所にいた
椅子やベッドに登ることはできなくなったけど
座椅子の上には必ずといっていいほど乗っている
ハナコがそこに居たいなら
私は床でいいよ
ハナコを膝にのせて、抱っこすることができないから
座椅子に代わりにしてもらおう
私はハナコを抱っこしている気分に
ハナコは私の膝にのっているような気持ちに
座椅子が間にはいって、私たちの希望を叶えてくれてるんだね
(この座椅子は座り心地も悪くなり捨てようかとも思うんだけど、この風景が見えてきて捨てられない)
ハナコにも思うように栄養をとってもらえない
私自身も食べる気にならず、この日はカフェオレばかり飲んでた
ねぇ ハナコ
私の側を離れてかないでね
ヒナコと私は、ハナコが居ないとダメなんだよ
今日も頑張ったね
明日も頑張ろうね
ヒナコとまた遊んであげてね
私とまた一緒にお芋たべようね
去年の1/23
時折よぎる不吉な考えを吹き飛ばすように
何かよい物や方法がないかと探し
ハナコとの日々が続くことのみを切望していた
今日も一日ありがとう
***
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