広告代理業者に任せて上手く行って軌道に乗った時に、外すかどうかについて。
一昨日(11月2日)広告代理業をやってる方からこんな相談をされました。
「広告運用してて、仕組みとかも作ったんですが、上手くいきだすと、何もしてないですよね?と言われ報酬下げられるor外されそうなんですよね、と」
この話、代理業者の方からのポジションで書きましたが、事業主の方(発注者側)からも相談されることがたまにあります。
特に、依頼主側の方が判断が難しそうなので(採用みたいなものなので)依頼主側のポジションに立って、僕も未熟ですが考え方含めてお答えします。
結論、半年後、1年後くらいに自力でテコ入れができるなら外してもOK。そうじゃないなら安易に外すのは危険だと考えています。
まず、感情的なところを考慮すると、
僕含め広告代理業を行う身としては、報酬=価値に対して払うもので、行動量に対して払うものではないよなぁと考えてしまうものの、
ポジションを依頼主側にすると、感情的には、成果は出てたとしてもやっぱりなにかやってて欲しいもの。仕組みができていれば自分にもできそうに思えるものだと思います。
その上でなぜ、半年後、1年後に数字が悪くなった場合に、自力でどうにかできそうなら外す、そうじゃないなら外さない。という回答なのかというと、
いうまでもありませんが、長く取れ続ける広告やLPはあるものの、市場環境の変化によって反応が落ちることは確実に発生します。
例えば、半年後にこんなことが起きるとします。今までやってきたWEB販売手法で数字が合わなくなってきた。悪化してきた。
そんな時に広告を改善しよう!って考えるのはとても簡単な話ですが、広告一つとっても、訴求が悪いのか、デザインが悪いのか、出している情報(コピー)が悪いのか考えなければならないです。
ところで、ほとんどの方がマーケティングの基礎として最初に勉強することの一つ「4P」は、マーケティングの要素の組み合わせの話をしています。
当てはめて考えると広告クリエイティブ(バナー)は基本的に4Pの1つPromotion(販促)の話です。
が、4PですのでPromotion(販促)以外にもProduct(商品)、Price(価格)、Place(流通)について考える必要があります。LPが悪いのか?媒体が悪いのか?商品が悪いのか?値段が悪いのか?など。
他にも例として、CPAが悪化して、広告をどれだけこねくり回してもダメだ、、、となった時「3C」に目を向ければ、大企業が同じ市場で似たようなサービスを始めていて、広告費をある媒体に大量投下していることに気づけたりします。そうなると、訴求を大幅に変えるとか、媒体や商品を変えるとか、顧客を絞らなきゃいけないよね、のような打ち手が出てきます(口で言うのは簡単ですが難易度は高いです…)
ここら辺まで含めて、今は仕組みができてうまく行ってるな〜と思っていても、時間がたてばたいてい反応が落ちるので、いずれテコ入れする必要は発生します。
そういった時に広告代理業者無しでもテコ入れできそうな場合は外してもOK、そうじゃない場合は、安易に外さない方が良いと思います。
ピカソに関するこんな逸話があります
技術職は経験を経て、スキルを積み重ねて成果を出すもので、初心者が100時間考えるより、熟練者が30分で答えを出したほうが早く試行錯誤できて成果につながったりするものです。
(一言で決まったYoutubeの企画が万を超える登録者に〜とか。)
集客を外部に委託するのはいわば事業の大事なところを任せてるわけです。悪くいえば、事業の首根っこを掴まれているようなもの、良くいえば、経験と知識がある方に任せるもの。
僕は支援業を行っている身ですのでどこまでいってもフラットにはなりませんが、理想は自分でできること、ですが仕事は役割だと考えているのでご自身でやるのが大変だったり、商品制作に集中したい場合は任せるのが良いと考えています。
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