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にいがた経済新聞 記者コラム(2024年上半期)

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にいがた経済新聞に掲載したコラム記事の、2024年上半期分です。
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2024年2月の記事一覧

【記者コラム】今年創業73年の老舗がメイドインジャパンを世界にアピール

カメラ店、美容室、写真館、結婚式場、飲食店を展開する多角化経営の株式会社光美堂(新潟県妙高市)は、今年創業73年を誇る老舗企業。 振袖撮影や七五三、結婚式など少子高齢化社会の波をもろに受ける業界であるが、松下健太郎常務はネット販売のEC事業部を2年前に立ち上げた。同社は27年後の創業100年を目指している。 松下常務は「ネット販売のEC事業部では、撮影での子供つながりで玩具、手持ち花火を販売しています。一方、写真館は、楽しい時間と空間を提供いており、女性カメラマンが強みで

記者コラム「増え続ける『あきらめ廃業』の原因とは・・・所得の再分配と社会保障は、誰が行うのか」

日本の非課税投資枠の新NISA、円安から国内、海外投資家が目を付けてバブル崩壊後34年振りに、日経平均株価が高値を更新し続けている。(令和6年2月16日現在) 現在上場企業の決算期であるが円安の為か、輸出貿易業、海外進出している企業が軒並み好調である。株価高騰の要因の一つであろう。 その実、中小零細企業はどうか。コロナ禍の後遺症で苦しんでいる。大企業と違い燃料、物価高の転嫁が出来ず、コロナ禍での経済活動停滞中のゼロゼロ融資や据え置き型借入れの返済が始まり、キャッシュフローは