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ピクセルリマスターFF1〜3の感想

つーわけでピクセルリマスターのファイナルファンタジーを3までクリアしました。そりゃ世代的にドンピシャなわけですしね。最初に出たスマホPC版は評判があまりよくない中、3だけ買って遊んで、それから様々部分が改善されたswich版を1〜6までまとめ買いしたわけであります。
安くはない。安くはないんだけど、その昔、ファミコンやスーファミのソフトとして商店街のゲーム屋のガラスケースに収まってたパッケージを思い出せば、めっちゃお買い得。ていうかアイコンを旧パッケージ絵にしてくれても良かったのにな。なんていうか、スクウェアエニックスさんの「分かってない」感がこんなところにも出てるのがちょっと悲しい。だって、これを買うのは基本的には我々40代以上がメインでしょうに。多分、若い子はレトロゲームとしてしか買わないと思う。
にしてもファミコン時代のFFって「大人のゲーム」って感じだった。天野喜孝の絵とかロゴとか、なんか少年ジャンプ的なDQや桃伝、じゅうべえクエストとかとは違う印象で、ウィザードリィやイースとも違う感じ。やってみるとそうでもないんですけどね。むしろ「両手に剣を持って16回ヒットで4桁ダメージ」とか今思えば小中学生好みの演出ですよね。だからファミコン時代、発売直後に遊んでる子は我々世代ではあんまりいなかったんじゃないかな、と。私も最初は3からで、なんかDQ4に対する物足りなさ(主にキャラメイク)を埋めるようなゲームとして中古屋さんで買ったのが最初でしたし、むしろゲームボーイのSaGaから手を出した人の方が多かったんじゃないかと。指さしアイコンとかポーションとかのネーミングとか共通点めっちゃあったし。

で、今回の3作なんですけど、大きな画面で遊ぶとドットが良い感じで満足。確かにスーファミやGBA以降のリメイクに比べて、若干古いテイストだしSNSで「センスがない」と言ってた人たちも散見されましたけど、そんなことはないと思う。ファミコン時代のテイストを残しつつリマスターしたというか、その粗さも「味」に昇華できてるんじゃないかと感じました。ここは本当に凄い。
音楽もこの3作に限ってはアレンジが良かったんじゃないかと感じた。というかファミコン版のオリジナルも任意に選べるんですが、子どもの頃はともかく今はさすがにずっと聴いてると疲れるんですよ。おっさんに優しい感じ。
あと、SNSなんかだと「GBAの追加要素いれろ」とかいう声が多いみたいですが、私はなくて良かったと思ってる。GBA版も遊び倒したけど、追加要素はすべて蛇足だと思ったし、正直なかったことにして欲しかったので、そこは評価したいところです。

FF1
ファミコン、ワンダースワンカラー、GBA以来ですが、ドットが良かった。クラスチェンジで等身が変わるのもちゃんと再現したところにこだわりを感じます。バランス的な部分だとシーフが強くなってる気がする。あと、やっぱり世界観は凄く良いなあ、と。特にルフェイン人の町→ミラージュの塔→浮遊城あたりはすごく好き。
後で知ったんですが、これドラクエ3より前に出てるんですよね。そう考えると凄いなあ、と。
バランス的には経験値0.5倍でちょうど良い感じでした。

FF2
アップデート前も後も色々否定的な意見があったみたいですけど、個人的には好意的に見ています。重装備もしやすくなったし、確かにこれまでの回避命の攻略法はしにくい(回避レベルが上がりにくい)わけですが、そこに囚われないという意味で逆に良かった。なんつーか、自称玄人の皆さんを黙らせる意味ではアリだと思う。
そもそも、FF2って効率とか気にせず自分のイメージ通りの戦法でガンガン進めればいいと思うんですよ。せっかくレベル廃してるんだから。死にながら当時は斬新だった戦記物風ストーリーを堪能すればいいじゃん、っていう。そんな言うほど詰まないですよね?小学生でもファミコン版クリアしたんだから(少なくともドラクエ2よりは優しかった)。むしろ熟練度とか意識すると戦闘が長引いてダレると思う。

FF3
個人的には1番好きなFF。ストーリーも音楽も世界観もみんな好き。ジョブシステムも5より好き。なんというか育成やカスタマイズは楽しいんだけれど、それは全て攻略のためにあるべきだと思うんですよ。そこら辺は5は本末転倒というか、確かに面白いしリアルタイムで夢中になったけど、RPGとしては大味になったのが残念だなあ、と。
3はスマホでも遊びましたが、ブースト機能で経験値0.5倍にしてより楽しく遊べました。それでもオリジナルよりヌルいのはご愛嬌ですが、古代遺跡で両手盾のバイキングが大活躍で面白かった。なんつーか、ジョブ間のバランス調整は良い方向に向かってると思いました。ただ風のクリスタル対面後のオープニングは相変わらずないし、エンディングのウルの向こうに光が射すシーンもないのは意味不明。
けど3は存在自体でオールokというか、2Dのリメイク自体がピクセルリマスターが初ということで、それだけでも価値があるのは間違いないです。

割と全体を通して好意的ではあるんですが、トータルだとギリギリ可、みたいな評価になっちゃうんだろうなあ。オリジナルが面白いゲームだし、初期から徐々にアップデートで改善したおかげでだいぶ遊べるものになってるんだけど、「これが決定版!」ではないし、人にオススメできるかというと悩む。
やっぱり演出が違ったり、余計なエフェクトがついてたり、細々と「ダサくなってない?」って思うところはあった。なんかセンスがねーな、って思う。
そもそも企画の時点で、魔法エフェクトやらインターフェースを統一しようとするのは乱暴だよね。結果的に中途半端な感じになっちゃってるし。アップデートでオリジナルを尊重してくれた部分もあるようですが。
それと、ゲームタイトル表示前にわざわざピクセルリマスター専用の共通ロゴ出すのは興醒めする。ファミコン・スーファミできる限り近い状態で遊ばせろよ、って。エンディングのテロップが音楽と全然あってないのは改善されてないのも直して欲しかった。そりゃスタッフ増えたのはしょうがないけど、曲に合わせたテロップだったわけじゃん?なんでこういう雑な仕事するのかな。看板商品なのに。
それでも元が面白いゲームだし、思い出がスパイスになって楽しかったです。
以上。

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