日本遺産 一度は訪れたい絶景の紅葉スポット(2024.11.12更新)
全国各地の日本遺産から、秋の紅葉が美しいスポットを厳選してご紹介します。この秋の紅葉散策にぜひお役立てください。今後も随時、紅葉の名所を追加していく予定です。
【福島県】「会津の三十三観音めぐり~巡礼を通して観た往時の会津の文化~」
会津の日本遺産は、磐梯山信仰と仏教文化が融合し、「仏都会津」として仏像や寺院が多く残る地域です。その中でも、会津藩祖・保科正之が定めた「会津三十三観音巡り」は、広く領民に親しまれ、今も多くの観音が各地に点在しています。三十三観音を巡る旅では、宿場や門前町で休憩しながら、かつての会津の信仰文化を体験できます。紅葉を楽しみつつ、日本遺産巡りをしてみてはいかがでしょうか。
【茨城県】「近世日本の教育遺産群─学ぶ心・礼節の本源─」
日本では近代教育制度の導入以前から、武士だけでなく多くの庶民も読み書きや算術、礼儀を学び、高い教育水準を示していました。これは藩校や郷学、私塾など、幅広い層に向けた教育機関が普及していたためで、明治維新後の近代化の推進力となりました。このような学問・教育への重視と礼節を重んじる姿勢は、日本人の国民性として現代にも受け継がれています。
水戸には、水戸藩主の徳川斉昭が設立した日本最大規模の藩校・弘道館があります。弘道館と対をなす教育施設として造られた偕楽園は、兼六園(石川県金沢市)、岡山後楽園(岡山市)と並ぶ「日本三名園」の一つで、紅葉の名所としても有名です。約170本のモミジやカエデが色鮮やかに染まり、訪れる人々の目を楽しませます。
【岐阜県】「飛騨匠の技・こころ-木とともに、今に引き継ぐ1300年-」
「飛騨工制度」は、古代に木工技術者を都に送ることで税に替えた全国唯一の制度で、飛騨の木工技術や感性が現代まで受け継がれ、高山文化の基盤となっています。市内では、社寺建築や大工の作品、伝統工芸など、飛騨匠の技を感じることができます。この物語は、木と共に生きてきた高山の1300年の歴史を体感するものです。紅葉の中、高山の町並みを歩いてみてはいかがでしょうか。
【滋賀県・京都府】京都と大津を繋ぐ希望の水路 琵琶湖疏水~舟に乗り、歩いて触れる明治のひととき~
約千年にわたり都として栄えた京都は、明治2年の事実上の東京遷都で人口が減少し、産業も衰退しました。この危機を乗り越えるために計画されたのが琵琶湖疏水です。琵琶湖から京都に水を引くこのプロジェクトは、日本初の事業用水力発電や路面電車の開業、舟運、防火、庭園の水源など、経済・産業・文化の発展に大きく貢献しました。また、すべてを日本人の手で行った最初の大規模土木工事としても歴史的な意義があります。
平成30年には、一度途絶えた舟運が観光船「びわ湖疏水船」として67年ぶりに復活し、現在も多くの人々に好評です。秋シーズンには、10月から11月にかけて運航され、舟上から紅葉を眺める特別な体験が楽しめます。
【広島県】「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」
尾道は、尾道三山と対岸の島々に囲まれた地で、「海の川」とも称される尾道水道の恩恵を受け、中世の開港以来、瀬戸内を代表する港町として栄えてきました。限られた土地に、数多くの寺社や庭園、住宅が築かれ、それらを結ぶ入り組んだ路地や坂道が独特の風情を醸し出しています。まるで箱庭のようなこの街は、時代を超えて人々を魅了し続け、特に秋には紅葉がその美しさを一層際立たせます。ぜひ、この秋、尾道を訪れ、その風景に触れてみてください。
【大分県】「やばけい遊覧~大地に描いた山水絵巻の道をゆく~」
耶馬渓は、溶岩台地を川が削り出した独特な奇岩の渓谷で、断崖絶壁の石柱や壮大な岩窟、滝、巨石が連なる大自然のパノラマが広がっています。移り変わる美しい景色に囲まれながら、空や谷底から紅葉の絶景を巡る旅をお楽しみください。
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