もし、全てが空「くう」なんだったら、怒ったり悲しんだりする要素もなくて、ただあるがまま、なすがままに進めばいい。
自然に身を委ね、悩みや不安を背負うことなく、日中は太陽に、晩は月に向かって、ニコッと微笑む意識を持てば、いつの間にやら何事もなかったかのように一日が過ぎ去っていく。

良いこともあれば悪いこともあるし、善人もいれば悪人もいる。
人生は、平坦なアスファルトの道ではなくて、足場の悪い山道なのだから、上手く進めないことに、いちいち気を病むことなんてないんだ。

そうは言っても、仕事をしていれば必ず壁にぶつかる。
そんなとき、どう頑張っても「全ては空である」なんて思えやしない。
しかし、何が正しくて何が間違いなのかわからないのも、また人生。
そもそも、人生の壁って、いったい何だ?

常識と思っていたことが非常識であり、非常識と思っていたことが常識であることが、意外と少なくないものだと、40歳を過ぎた今でも驚かされる。
例えば、『古武術』の身体操作がそうだ。
筋肉に頼らずとも強大な力を生み出す呼吸や姿勢の教えは、まさに、目からウロコだ。

今日、再放送された『趣味どきっ!』で【上虚下実】という言葉が紹介された。
これは、趣味の居合にも通じそうだ。



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