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文句を言う人、言わない人
今日の昼食はかつ丼にした。
土曜日に衣つきのチキンかつ(あとは揚げるだけという商品)を買って、ピタパンに野菜とはさんで食べたんだけど、思ったより大きくて、ピタパンに入れるために一人半分ずつにしたから、たくさん余っていたのだ。
揚げてもいいけど、オーブンで焼いてもいいという衣つきの肉で、衣ももうきつね色がついているし、なんか科学の力か、サクサクになる。
まあ、成形肉だし、きっと体にはよくないけど、手間いらずで楽ちん。
実は、ドイツでかつ丼を作るのは初めて。
人生でも1、2回くらいしか作ったことがない。
私の好きなnoterさんに死ぬ前に食べたいものはかつ丼という人がいるけど、私はかつ丼が好きじゃない!
子どものころから、かつ丼をするときは私だけ玉ねぎの卵とじ丼にかつを別皿で、としてもらっていた。
かつの衣が水分を吸うのが好きじゃないのだ。
同じ理由で、天丼なら天ぷら定食にしたい。
でも、うちの夫はビスケットをお茶にしたして(って、これで漢字が出てこなかったけど、これはまさかの江戸方言。正解はひたして? お!漢字出た。浸して!)食べるのが好きだし、それがいい!という人がいるのも理解できる。
私が好きじゃないからという理由で作ってこなかったけど、うちの子たちが「かつ丼を食べたことはありません!」っていうのは、ひょっとして人生、損してきたんじゃないかとも思わないでもあり、今日はかつ丼にしてみたのだ。
まあ、夫は煮た玉ねぎと卵が嫌いで、親子丼も嫌いなので、ソースカツ丼にした。
自分の分は、玉ねぎの卵とじ丼にかつ。
長女は今日弁当で不在だったので、次女の一食分だけかつどん。
ところが、食事中次女がいやな顔をしてかつをめくっているのを見た!
「え、何がいやなの?」
と聞くと、卵が半熟だという。
私以外、生たまごを食べないし、半熟もいやがる。
だから、長めに火を通したつもりだったけど、ごめんごめん。
半熟のところをもらい受けたけど、しばらくしてまた何か探して(?)いるので、どうしたのと聞くと、
「玉ねぎ」
玉ねぎがなんだ~!!
文は最後まで話せ~!
「嫌いなの?!」
「・・・うーん・・・・」
どうやら嫌いだったらしい。
親子丼は食べていたから、知らなかったよ!
この間、スペアリブの煮込みをしたときに、玉ねぎを入れたらむっちゃおいしかったけど、アレも好きじゃなかったの?!
え、ていうかそもそも親子丼も好きじゃないの?!
夫は食べ物に文句を言っていて、文句があるなら自分で作りなさいよ!とよく思う。
こう・・・なんというか文句を言われると反発したくなる!
長女は、「これ、あんまり好きじゃないんだよねー」と言うので、まあ、気にして、味付けを別にしたりすることもある。
次女は文句を言わずに食べてたから、好きなんだと思ってたけど、なんと好きじゃなかったとは!
それでも親子丼は夫が好きじゃないので、夫には照り焼き丼みたいにして出している。
それが二人前になっても別に大変じゃないので、言えばよかったのに~!!!と思う。
この奥ゆかしさが二番目ってことなんだろうか。
同じ事象に対して、三者三様の反応。
長女のやり方が反発を買わないで、一番賢い!
ドイツでは、文句を言うことが普通だ。
まあ、文句というと不平に聞こえるけど、理路整然と「私はこれにこういう問題があります。なぜなら・・・」とかって話すことで、解決してもらえることが多い。
(だから大学でも学生は色々と言ってくる!)
言ってなんとかなったらラッキーだし、ならなくてもマイナスではない。
どちらかというと、長女のやり方がこの方法。
次女のこの生き方は、ドイツ向きじゃない!
日本語では「クレームをつける」という言い方をするが、これだとまあ不平という感じがする。
夫のやり方!
ちなみにクレームを「文句を言う」で使っているけど、英語ではcomplainだ。
クレームは、飛行機で預けた荷物の半券を「クレーム・タグ」っていう通り、「これは私のです」と「主張する」ためのタグだ。
まあ、ドイツ語の文句はまさにこれかも、「主張する」。
ドイツ語の俗語(口語)では、文句をいうことをmeckernという。
これが日本語の「クレームをつける」と似てるかな。
元々この動詞は、「(ヤギなどが)鳴く」という意味。
あのメーメー言っているのが、文句に聞えたんだろう。
日本語でなら、「モーモー」言ってる牛のが不満を言っているように聞こえるかな?!
今後、そういうお客さんに符牒をつけるなら、ぜひ「やぎさん」と呼んでください!
不平があっても、頭ごなしに感情的に文句を言うのでもなく、我慢するのでもなく、相談、お願いして、将来のために解決するのが一番いいと思う。