世代間ギャップのあることばたち
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10位までに入ってる言葉で、昭和生まれの私も知らなかったのは、
一位の一丁目一番地、6位全員野球、9位のガラガラポンの3つ。
もちろん、言葉としての意味は分かるが、ここでいう「社会人用語」としての「優先的に」「一丸となって」「白紙に戻す」という意味だとは知らなかった。
聞いたこともない。
一方で、私自身が今でもよく使うのは「テレコ」くらいか。
じゃあ、自分ならどういう表現をするか考えてみた。
この中で、世代的(流行語的?)な要素があるのは、「プラマイ」だろうか。
あとは、「帳尻を合わせる」「顎足」「自腹」「白紙に戻す」などは、いわゆる慣用句に類するので、若い世代で勉強不足だと知らない可能性はあるかと思う。
それ以外は、比較的ニュートラルな言葉遣いをしていると思う。
ことばは生き物なので、時間と共に変わっていくのは仕方がない。
世代を超えて伝わららないのは、仕事では困っちゃうけど、「使わないまでも、聞いて分かる」という状態ならいいだろう。
大学の勉強で、「方言」とは地域差だけでなく、こういった世代間についてもいうのだということがあった。
そう考えれば、私は東京出身なので関西とか東北の方言には通じていないが、「使わないまでも、聞けばわかる」ことが多いだろう。
分からない語彙があれば、「〇〇って何ですか?」と尋ねればいい。
だから、若い世代も、若くない世代も、互いに「〇〇はなあに?」と聞き合えばいいのだ。
それから業界用語というのもあるだろう。
私は今だに旅行の計画のメモで「APT TRF前、HTL C/Iレラ」(エアポート、トランスファー、ホテル、チェックイン、連絡/空港の移動前に、ホテルにチェックイン連絡をする)などと書いてしまう。
旅行会社は航空会社系の3レターの略語(PAX、パッセンジャー、お客様のこと)と、鉄道系のカタカナ2文字の略語(タム頼む、ヘコ変更、トケ取消など)と両方使われていた。
まあ、業界用語は業界外の人に分からなくする隠語の意味もあるので、聞き返されるようなシチュエーションで用いることはないだろうけど。
ドイツ語で世代間ギャップがある言葉で、ぱっと思いつくのは、knipsenかなあ。
日本語でいうボタンを押したり、「カチャ」とするみたいな行為で、ここでは写真を撮ることを指したけど、そもそも今どき「カチャ」って音の出るカメラを使う人がいないからね。
あと、若い人は「Lol」って口で言う!
lots of laughsの略で、本当は「(笑)」「w」とかみたいな書き略語だけど、それを口にすることがある。
でも、大笑いっていうよりは、「へえ、笑える」くらいのニュアンスの方がよく聞くかなあ。
日本の若い子が「草」っていうのと似てる気がします。
これは親世代(私世代)は分かるとしても、じいちゃんばあちゃん世代は分からないことが多いでしょう。
仲間内だけの言葉を話すのは、仲間意識にもつながって面白いことだと思うけど、相手やTPOを考えて話す必要があると思う。
それは、地域間、世代間での違いがある場合に、自分で気をつけるべきことだし、もし分からなくても、素直に尋ねればいいこと、尋ねられた方は、そうか、これは通じないのだと認識することが大事だと思います。