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文化繁栄の遺構を訪ねて

 探検部が行う活動は自然と戯れる類いのものが多い。おそらくそういった活動については他の部員が思いのままに様々語ってくれると思うので、今回はその反対に位置する、言わば人工物と戯れる活動について、その中でも筆者の趣味である廃線探索の魅力について語ろうと思う。
 廃線探索は、かつて営業されていた鉄道路線の痕跡を辿り歩くという活動である。殊に日本において鉄道は重要な輸送機関であり、その有無で都市の形成・繁栄の仕方が大きく異なる。鉄道路線の変遷を知ると言うことは、その沿線の都市の変遷知ることにも繋がるだろう。普段何気なく利用している鉄道が我々の生活に大きな影響を与えるというのだから興味深い。
      また廃線にはそれに加えて哀愁が感じられる。
人というのは不思議なもので、何とも言えないもの寂しさに惹かれるものがある。

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↑越後交通長岡線の廃線跡。雑草が無造作に生えている様が哀愁を感じる。
(新潟県長岡市)

 廃線は単純に収益が上げられなかった為に発生したものや、その地形の為に発生したもの等様々である。特に後者についてはまだ現在のような機械も無い時代に建築したものが多く、当時の苦労が忍ばれると共にどのようにして建築したのか不思議であったりもする。こうした点が面白い。

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↑信越本線の廃線跡。旧線は海に近い崖すれすれに建設したため、複線化の際に新線は内陸側に移設された。(新潟県柏崎市)

 かなり簡潔ではあったが廃線の魅力について語ってみた。話に聞くのと実際に訪ねてみるのでは感じ方が大きく異なるので、もし興味を少しでも持ったら是非足を運んでみて欲しい。

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