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ダストレスチョークをつくり続け87年

みなさん、こんにちは。
一気に秋が深まっていく陽気の変化に心身とまどいますが、みなさんも気持ちのよい気候を楽しんでください。

前回お伝えしたように、祖父が日用品を取り扱う問屋さんから転身し、昭和12年にダストレスチョークを誕生させて87年が経ちました。
私たちにとっていつも当たり前にあるダストレスチョークですが、改めてここまで経営の中心・大黒柱を担ってくれているチョークという存在に感謝しています。
時代が過ぎていく中で、流行りはもちろん、常識までも変わっていく、最近では気候の変化を受け止めきれませんが、激動の最中にいることだけは実感しています。
それでもチョークは学校現場や工事現場、最近では黒板アートと称し、画材としても使用されています。かつては、道路にお絵かきするツールとしてもいろいろな場所で活躍していましたが、今の時代だからこそ、使っていける場の提案もしていきたいと思います。

画材としてのチョークの存在

現在、チョークを使ったアートは、学校現場だけでなく、いろいろなアーティストさんに広げていただいていますので、以下、3名の方のご紹介をいたします。

Asamiさん
チョークをこよなく愛し、日々を黒板アート・チョークアートの先生として尽力いただき、弊社ともチョーク、キットパスを使用したワークショップを多数開催、学校現場でもその楽しさを伝えていただいております。私たちもその愛にしっかり応えたいと思います!
https://lifewithchalk.com/profile/
https://www.instagram.com/asami_chalk/


企業やメディアからのご依頼も多いAsami先生
Asami先生著、チョークアートのレイアウトや描き方のコツを学べる書籍

すずきらなさん
学生時に黒板アートを通じ知り合いましたが、ますます日本で、世界で活躍されているお姿に感動しながらいつもうれしく拝見しています。キットパスもチョークも自在に使いこなされるテクニックは羨望の的ですが、いつまでも使用してもらえるように画材のブラッシュアップに励みます!
https://www.lufu.co.jp/suzukirana-profile
https://www.instagram.com/ranas0803/

学校の黒板にダイナミックに描く黒板アート
キットパスのライブペイントではたくさんの方が足を止めて見入っています


河野真弓さん

メディアを通じて素晴らしい作品をプレゼンテーションしていただいております。多くの方を巻き込んでいただくことに感謝しかありません。作り手の私たちの感覚をはるか越えて、チョークのポテンシャルを引き出していただいる作品をぜひご覧ください!
https://mayumihandworks.main.jp/profile.html
https://www.instagram.com/mayuka1002/?hl=ja

チョークで描いていただきました、私です。
キットパスで描いていただいた色紙。大切に飾っています。


これからの提案


やはり、学校でチョークはずっと使い続けてほしいと願っています。
学校、授業がデジタルにますます傾斜していく昨今ですが、アナログの価値は変わらずにあります。もちろん、時代の流れはありますので、そこに逆らおうとは思っていませんが、先日、youtubeで板書の音が集中するためのBGMで使われていたのを発見しました。
(今それを聞きながら、この文章を書いています)
デジタルでここまで再現されたら降参しますが、先生との音でのコミュニケーションは間違いなくあると思います。
知識取得にはデジタル活用の方が効率もよいのでしょうが、人の学びは多くのリアルからだと思いますので、実際に描く感覚や見え方で想像すること、描くものからまわりへの発信、影響は計り知れない情報につながっていると思います。
だからこそ、電子黒板やプロジェクターも映すであろう、必ず使う教室の正面の黒板ではなく、今はどう使われているかわからない後ろの黒板(たぶんほとんどあるのではないかとの想像の中)を思いっきり生徒さんに使ってもらいたいと考えています。
教室全員へ向けたメッセージはもちろん、自分の好きな絵を描くことで心を発散させたり、何かを描くことでまわりの人とのコミュニケーションにつながったり、違う空間を創れるきっかけにならないでしょうか?
描くことは脳の活性、心の発散につながり、まわりとの接点のきっかけや音からくる落ち着きにつながるとしたら、学ぶ以外の良い時間になりませんか?
絵の上手い、下手でとらわれず、その人らしい絵がその人を表すものとして受け止められることになったら、もっと心豊かに人を受け入れることにならないかと、多くは願望ですが、後ろの黒板再利用とともに目指していきたいと思っています。

まだまだチョークの新しい使い方、いろいろな場所で活躍できる場づくりへ、みなさんのお考えもぜひ教えていただきたいです!
ノスタルジックにアナログを語ろうなんて思いませんが、まだまだチョークを活躍させていただきたいと思っています。

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