[世界樹の迷宮V]で高みに至れ!!!!!!!!!!!!!!!

世界樹の迷宮5をクリアした。難易度はAdovencedで総プレイ時間は75時間程度だが、寄り道をかなりしたため、RPG慣れしている方なら50時間ほどでクリアできるでしょう。

クリアとはいっても5階層攻略(ストーリークリア)段階までで26階以上は進んでいないので、現時点での感想を書いていきたいと思います。


最高のRPGとは何だろうか?重厚なシナリオ、荘厳な音楽、美しい3Dグラフィックに彩られた画期的で爽快感のあるバトルを楽しめるRPGが存在すればそれを最高のRPGと呼ぶのだろうか?

少なくとも近年のゲーム(私が触れてきたものに限るが)はそういった”快適さ”が重視されたものが売れているだろう。

その流れの最たるものがソーシャルゲームに代表されるもので、それらに対して私は常々思っていたことがある。それは...


”レベル”というものが軽んじられているということである。


ここで世界樹の迷宮についての紹介を少ししておこう。

世界樹の迷宮は単純に言えば世界樹の踏破を目指すゲームである。滅茶苦茶に単純である。故に、我々は何の迷いもなく雄大で不可思議な世界樹の頂を唯ひたむきに目指すことができるのである。

世界樹は五階で一層となっており五層の攻略、つまり25階が我々の旅の終着点となる。各階層ごとに世界樹はがらりと姿を変える。一階層が新緑の薫る森林かと思いきや、次階層では乾いた砂漠になることもある。

各階層の終わりには次の階層への門番となるボスの他に各階層三体づつF.O.Eと呼ばれる脅威が存在する。このF.O.E(以下FOE)とはField on Enemyの略称であり、読んで字の如くマップ上に表れる敵のことである。

これを初見段階で討伐するのは非常に難しい。不可能といっても過言ではない。通常プレイレベルの進行状況であればほぼすべてが即死攻撃に近く、HPもそこらの雑魚とは一線を画す。幸いこれらの敵に関してはシンボルエンカウントであり、避けれるようなマップ構成にもなっている。よって新しい階で発見したFOEはギミックとして割り切りできるだけ回避しながら進むことになる。

しかし階層を駆け上がっていくにつれて我々のレベルは上昇し、ステータスは伸び、入手したスキルポイントで新たな技を覚えられる。層の最終階に到達した頃にはもはやFOEからの一撃でパーティーが半壊状態に追い込まれ命からがら逃げだしていた頃の君たちから一皮むけ、心なしか顔だちも勇ましくなっていることだろう。

これによって不可能と思えていたFOEの討伐も希望が見えてくる。

こうなってくると一転攻勢である。フィールド上を我が物顔で闊歩する者たちにどちらが狩られる側かを教えてやろうじゃないか。

FOEを一度倒すことに成功したなら多量のEXPと強靭な素材が手に入る。FOEの素材から生産される武具はその階層において性能が最も高いグレードに位置する。つまりレベルも上がる、装備も強くなる。

今となってはかつての恐怖の対象も形無しだ、ばったばったとなぎ倒せば準備万端。いざ階層ボスを打ち倒し、新たなる階層への一歩を進めよう。


といったところまでが層ごとに1セットになっていて、大まかにこれを繰り返して進んでいくことになります。いや~非常に美しい。何が美しいのかというとFOEがシンボルエンカウントであることを最大限利用して、

マップ上を動く危険なギミックでありながらもそれを倒せるようになると非常にうま味があり、確定エンカウントでもあるのでストレスの少ない仕様になっている

ということなんですよ。正しくハイリスクハイリターンといったところです。

特筆すべきはレベルが徐々に上がっていくこととの相性の良さなんですよ。最初は恐怖、狩れれば美味しい。

難敵を撃破する喜びを追求した結果だと思います。


最初に提示した最高のRPGという話に戻りますがこのゲームには壮大なストーリーもオーケストラによって奏でられる音楽も美麗なグラフィックも画期的なバトルシステムもありません。

マップだって自分で描きます。戦闘だって3Dモデルが縦横無尽に動き回るわけではありません。全滅したらセーブポイントから再開し、苦労した二時間が吹き飛ぶことだってざらにあります。”快適さ”とは程遠いところにあるようなゲームです。


しかし脅威に襲われながらも歩き回り描いた地図を持ち、武骨で時には理不尽ともいえるような戦闘を生き抜き、レベルが上がり、装備を整え、遂には逃げ回っていたような強敵を打ち倒す気持ちの良さは何物にも代えがたい喜びです。

レベルを上げる。高みに至る。

まさしくこのゲームは”至高のRPG”といえるでしょう。


正直まだまだ腕が至らず世界樹の迷宮V特有の魅力であるパーティ編成・キャラメイク・スキルセットの自由度やとっつきやすさについては語り切れていませんがひとまず今回はここで終わりになります。

次回があるとすればそれは30階の攻略か別の世界樹の踏破、はたまた私の気まぐれ次第になるでしょう。それではまた。



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