~太陽の通る道は神様の想いが通る道~vol26. 令和5年旧暦お盆のレイライン
お盆は、明治に太陽暦が採用されるまでは旧暦(太陽太陰暦)の7月15日にあたる中元節の日に祝われていました。
明治に太陽暦が採用されると新暦7月15日は農繁期と重なって支障が出る地域が多かったため、新暦8月15日をお盆(月遅れ盆)とする地域が多くなりました。
そして終戦の日の8月15日と重なり、祖霊を祀り、戦没者を追悼し平和を祈念する日として定着しています。
今年の旧暦の7月15日は新暦の8月30日にあたります。
お盆は、日本古来の祖霊信仰と仏教が融合した行事だといわれています。
さて、お盆は、祖霊を祀る日でもあり、祖霊と近しい日でもあります。
お盆の時期には、祖霊は、死者の住む常世(とこよ)・幽世(かくりよ)から、生者の住む現世(うつしよ)に会いに来てくださいます。
記紀、日本神話において、その常世・幽世と現世の境目にあるとされる場所の記述があり、黄泉比良坂(よもつひらさか)、伊賦夜坂(いふやざか)とも呼ばれます。
そして松江市東出雲町に揖夜神社(いやじんじゃ)という、黄泉比良坂に比定された場所も存在します。
今回は、常世・幽世と現世の境目にまつわる場所と、イザナミノミコトを中心にレイラインを引いてみました。
・揖夜神社: 黄泉比良坂
・比婆山御陵: イザナミノミコトの御陵
・花窟神社: イザナミノミコトの御陵
・熊野那智大社: 御祭神がイザナミノミコト
・和多都美神社(対馬): 出雲大社の神迎行事などの主だったレイラインの日の入りの場所(神様の帰る場所)
・秋芳洞: 日本最大の鍾乳洞(なんとなく黄泉比良坂っぽい)
・弘法大師御廟: 弘法大師の御廟
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