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お茶湯を実践してみた。

表博耀さんの伝える古神道(修験道)の実践のうち、興味あるものからいくつか実践しておりますが、その中でも際立って変化を感じられた実践である「お茶湯」についてのはなし。

「お茶湯」は表博耀さんのYoutube動画で知りました。
「お茶湯」を調べてみるとどうやら修験道由来の作法のようです。
表博耀さんが伝える古神道とはいわゆる修験道だと思います。
修験道と聞いてピンと来なくても、山伏と聞けばピンとくると思います。寺社の敷地内というより、神仏の山で行をおこなう、
修行僧で滝に打たれている、虚無僧や天狗のような格好でほら貝を吹いているといったイメージが思い浮かぶと思います。
山で修業といえばお寺の印象があると思いますが、神社でも山で修業します。
そして今でも修験道を中心とした神社はもちろんあります。
神社の近くには「禊」のための滝や川や海があると思います。

表博耀さんが実際に加持祈祷をする動画もありますが、神主さまというよりお坊さまに近い印象を受けます。
修験道では、神霊との橋渡し役としての役割をこなすため、神道の祓や禊や祝詞と、真言(マントラ)を用いたりします。
加持祈祷というのも仏教のイメージが強いです。

修験道の時代背景

古代より神は山や森に天降るとされ磐座や神籬として祀ることが行われていました。今でいう山岳信仰の原点ですが、いくつかのシャーマニズムが合流して社殿が建てられるようになりました。
飛鳥時代に仏教が伝えられて、神仏習合が進んだ奈良・平安時代以降、江戸時代までは神社と寺の一体化が進み、神様と仏様(如来や菩薩や明王)が一緒の敷地でまつられたりしていました。
江戸時代初期に山伏法度(修験道法度)や檀家制度により統制化されましたが、さらに明治時代になると、神仏分離、廃仏毀釈で、お寺か神社かに所属することを求められて表向き上はどちらかに分離して今に至ります。
霊とのかかわりが多い生活ため、霊とのかかわり方の作法や鍛錬の仕方、技術や考え方というものは口伝等で受け継がれていたと思います。

神霊とのかかわりをシャーマニズムとして考えると、近代になって巫女や山伏などのシャーマニズムが抑圧されていたのは事実だと思いますし、穢れを祓う考え方や習慣がなければ霊による悪影響を与えたり受けたりするので、大事ことを怠らない限られた人にしか伝えなかったのもまた事実でしょう。

さて、本題に入ります。
自分は神霊による生活への影響は存在しているという認識です。

ただ、その影響をどうすれば悪い影響として受けないかという具体的な方法は、あまり知識としてありませんでした。
禊祓や祓詞などは既に実践していますが、それば神様に接するために心身を清めるという、どちらかというと神様に悪影響を与えないためにするという認識です。

霊とのかかわりで大事なことは、悪い影響与えず、受けないということです。慈みをもって霊と接し「めぐり」を世の中から減らしていく。
そのための作法が「お茶湯」というふうに受け取りました。

お茶湯の実践

自分はスーパーと百均でお茶パックとお茶のピッチャーと湯呑を用意しました。作り置きして冷蔵庫に入れています。熱いお茶のほうが望ましいということなので保温ポットを購入してみました。
自分は湯呑は金属製を購入してしまいましたが、熱いお茶を入れたとき困ったので陶磁器のほうが良いと思います。

お茶湯の手順

  1. 外から帰ってきたら湯呑に熱いお茶をいれて玄関わきに置きます。このとき、夕日を拝める方角に置くのが望ましいようです。

  2. 湯呑に向かって手を合わせ拝み合掌します。このとき最新の動画では4拍手していますが、これはたぶん四方祓い儀の応用だと思います。北東(鬼門)から右回りに4方向祓う所作のことですが、その場で4拍手も同様の意味を持つようです。また、顕国玉神(大国主命の別名)を拝むときも4拍手です。

  3. 手を合わせ「私についてきた仏様、このあたりにいる仏様、ここでお茶湯(おちゃとう)を振舞いますので、これを飲んで、どうぞ元の所へお帰りください。」と言います。(心の中でも可)

  4. 手を合わせたところに息吹を吹き込み、1拍手します。

  5. 斜め左前右の3方向に弾指(指ではじく所作で指を鳴らす)を行います。

  6. できる人は九字の印を結びます。

  7. お辞儀(礼)

  8. 右手で左肩、左手で右肩、両手で腰を払います。

  9. 4拍手(4,5,6の所作の代わりの所作)

  10. 家に入る

お茶が冷めたころに、お茶を玄関の外の排水溝に流す。
その時「無縁法界供養(むえんほうかいくよう)」と慈しみをもって唱えて流す。

ちなみに私は神様に失礼の無いよう4拍手ではなく合掌にしています。
湯呑を太陽が沈む方角に置けないので、お辞儀は、湯呑だけでなく夕日に向かってもしています。

実践してみて感じたことは、物事がスムーズにストレートに進むようになりました。
考えもスッキリまとまるようになり、わかりやすくなったように思います。
ややこしいなあと思うことや気枯れから遠ざかったように思います。
体調も良くなった気がします。

心の在り方は大事ですが、作法自体は簡単ですし、まずは実践することをお勧めします。続けたい人が続けたらいいと思います。
昔の人はやっていた、霊に対する接し方だと思えば抵抗は少ないと思います。

身内や近所周辺に不幸があった人や、生死にかかわる場所に行く機会の多い仕事(病院・介護・警察・式場関係)をされている方にはおすすめします。
感受性の強いお子さんがいる家庭や精神が不安定な方にもおすすめします。

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