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自分以外のみんなが有能に見えるとき

 うまくいかないとき、周り全てが自分よりうまくことを要領よく済ませ、うまくやっているように思えてしまいます。うつが発症するとその思いはますます強くなり、人並みのことができない自分はこの世に存在する意味がないのではないかとさえ思ってしまいます。

 この、「人並み」という考え方、考えると微妙なものがあります。とくに、私のようなADHD(注意欠陥多動性障害)寄りの自閉スペクトラム症をもつものにとって、人並みになるというのはかなりハードな仕事です。できることとできないことの差が激しいため、できないことを論難されると存在価値を否定されたように思えてしまいます。

 その反対に、人ができないことができてしまうときにはどうなるか。それはそのときの周りの環境によります。ものすごく頼りにされて、仕事を一手に任されることもありますし、「そんな能力、たいしたことないよ。」と言われることもあります。また、周囲から見て「人並み」のところから離れたところにいるわけですから、妬みの感情をもつ人も出てきます。なので、そういう感情を持たせないためにも、あえてバカを演じることすらしてしまうことがあります。

 結論として言えるのは、できないことで怒られ、できることでは封印せざるを得ないことが多々あるということです。その結果、前者を過大評価し、後者と過少評価する。そして、うつがますますひどくなる。

 しんどいですね。

 写真は、成田からコペンハーゲンに一人旅立ったときに撮った、スカンジナビア航空のディスプレイです。

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