嘲笑
“水急にして月流さず”
私の好きな言葉だ。
落ち着いてるね。
何でも解ってそう。
なんか怖い。
中学生あたりから、そんな言葉をよくかけられた。
実際はそんなことはなく、極めてよく居るタイプ。
他人から見る私は真逆なのだが、不思議と悪い気はしない。
騙しているかのような、愉しささえ覚える。
特になにを隠しているつもりもなければ、イメージに近付こうなどと考えた事もない。
そんなこんなで、相変わらずな感じで今も生きている。
泰然自若と言えば聞こえは良いが、結局のところ究極の面倒臭がりなのだと自分では思う。
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しまいには占い師にまで『アナタは怖い、見れない』と拒否された事もある。
他人にとやかく言われるような“確固たる自分”など持ち合わせてはいない。
言いたい奴には言わせておけ、知ってる奴は知っている。
そんな若干強気な姿勢が、表情に出てしまっているのだろうか。
どんな流れにも月は動じず溺れることはない。
だが、揺らぐ。
堕ちぬように力めば力むほど、水面の月は激しく揺らぐ。
でもどうだろう。
時にその揺らぎを心地よく感じることはないか。
潮との絶妙な相互関係に…
産まれ持ってのその引力に…
戯れ心のくすぐりに…
月は堕ちることはない。
畏怖の光を放ちつつ、その投影に堕ち濡れた己の姿を見て
…嘲う。
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