ode to ooeyama 大江山へ捧ぐ

ode to ooeyama 大江山へ捧ぐ
I was listening,
to the rain, half way up
the mountainside, where a still lake lay;
when first I caught the distant clamour
of waves and felt the uneasy air's upheaval;
then came din of rumours, flung far on winds this way:
they spoke of a clan of fishermen, farmers
and gravediggers living at the mountain's foot
who had unearthed gold from ancient caverns
concealed beneath such cool and forgotten stone
(a treasure mound, they said)
that had never felt daylight's gaze
nor the shadows gliding through the shifting seasons,
and through these depths, which (they said)
a crystal river once ran clear,
(with sands of gold on the bottom)
Murmuring through the caverns' many winding
subterrene canals and veins,
Until joined the sunless sea --where blind fish
gather and dwell in silence
halfway up the mountainside of ooeyama
私は耳を傾けていた、
山腹の半ばにある静かな湖で、
雨音を聞きながら。
最初に遠くから波のざわめきが聞こえ、
不安定な空気の乱れを感じたとき、
風に乗って飛ばされた噂の喧騒が届いた:
それは、山の麓に住む漁師や農夫、
墓掘り人の一族について語っていた。
彼らが、古代の洞窟から金を掘り起こしたと、
忘れ去られた冷たい石の下に隠された
宝の山を見つけたのだという(そう言われていた)。
それは一度も日の光に触れたことがなく、
季節の移ろいに合わせて滑りゆく影にも届かぬ場所に、
そして、(そう言われていた)
その深みにはかつて透き通る川が流れていた、
(その底には金の砂)
洞窟の多くの曲がりくねった地下の水路と脈を
ささやくように流れ、
やがて陽の差さぬ海へと繋がる――そこでは盲目の魚たちが
集い、静寂の中で生きているのだ、
大江山の山腹の半ばで。
我在傾聽,
在半山腰間的靜湖旁,聽著雨聲;
那時,我一開始聽到遠處的喧囂,
浪聲傳來,感受到不安的空氣翻湧。
隨之而來的,是乘著風遠遠傳來的傳聞:
他們說,住在山腳的漁夫、農夫,
還有掘墓人一族,
從古老的洞穴中挖掘出了黃金,
那些寶藏藏在冰涼而被遺忘的石下
(據說是一座寶藏山),
從未被陽光照射過,
也不曾見到隨著季節變化滑行的影子。
他們說,在那些深處,
曾有一條晶瑩的河流清澈地流淌,
(河底有沙金)
低聲流過洞穴曲折的地下水道與脈絡,
最終匯入無光的海洋——在那裡,盲魚聚集,
在寂靜中棲息,
就在大江山的半山腰間。


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