僕が見ている金木犀は、

月と言う流れる長い河。人々の見忘れた、始めもなく終わりもない白い永遠の歴史の流れ
月と言うほとんどん動く宇宙の影に潜めた雪で出来た河の表面にゆらゆらと浮き、沈む金木犀の香る花びらは
私の永久の東の完璧な月の華の漂う砕けた香りは
きっとポーが言えた灼天国にいる「沈黙の人」の側で燃える彼の大きな心の傷から湧き出でる香ばしい葡萄酒の血の河
その表面で浮かび、永遠に茹でされる
暑い煙と蒸気で苦してるサフランの香とは同じものだろう

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